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ファッション写真のマスターピースが見られる『Master of Elegant Simplicity:ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』が開催

2024.02.01

 ©The George Hoyningen-Huene Estate Archives

ファッション写真史を語る上で欠かすことができない存在、ジョージ ホイニンゲン=ヒューン(1900〜1968年)の展覧会が「CHANEL NEXUS HALL」にて開催される。

ジョージ ホイニンゲン=ヒューンは、スタジオ照明を巧みに操ったドラマチックかつエレガントな表現を得意としながら、被写体の自然なたたずまいや服の持つ表情をも写しとった、先駆的な写真家。

複数のモデルを配した構図など、当時としては珍しい表現でも知られ、1926年からフランス版「ヴォーグ」や「ヴァニティ・フェア」、アメリカ版「ハーパース バザー」で活躍した。

Toto Koopman, Evening dress by Augustabernard, 1934

また、ホイニンゲン=ヒューンは、ガブリエル シャネルと親交を持っていた。1920年代初頭のパリで初めて出会って以来、彼は数々のシャネルのルックの撮影を行い、そのデザインのモダニティと美しさをとらえている。現代女性ファッションの礎を築いたガブリエル シャネルと、現代ファッション写真の基礎を作ったホイニンゲン=ヒューンとのつながりから、今回、日本で初めて、その作品が大々的に展示される機会が生まれた。

Gabrielle Chanel, 1939

White piqué hat by CHANEL, white bag by Schiaparelli, 1936

本展では、ホイニンゲン=ヒューンの元助手で、作品のアーカイブを託されていた写真家のホルスト P ホルストの指示のもと、ネガから制作された貴重なプリントを展示。あわせて、「ジョージ ホイニンゲン=ヒューン エステート アーカイブス」によって2020年以降に新たに制作されたプリントも含め、約65点を展示する。ファッション史を彩る貴重な写真の数々を、ぜひその目に焼き付けて。

Lee Miller, Sailcloth Overalls by Yrande、1930

ジョージ ホイニンゲン=ヒューンとは?
About George Hoyningen-Huene

1900年ロシア、サンクトペテルブルク生まれ。10代の頃、ロシア革命の際にイギリスへと逃れ、1920年パリに移住。1926年から「ヴォーグ」と「ヴァニティ・フェア」のチーフフォトグラファーとしてファッション写真、ポートレートを発表。1935年に渡米し「ハーパーズ バザー」に移籍。1947年にはハリウッドに移り、アートセンタースクールにて教鞭をとるかたわら、映画業界でも活躍した。1968年逝去。その作品はゲッティ美術館、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センターなど、世界有数のコレクションに収蔵されている。2024年初頭、シャネル・ネクサス・ホールでの展覧会と同時期に、写真集『George Hoyningen-Huene:Photography, Fashion, Film』をテームズ・アンド・ハドソン社から出版予定。


Master of Elegant Simplicity:ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展
期間:2024年2月7日(水)〜3月31日(日)
場所:シャネル・ネクサス・ホール
   中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
時間:11:00〜19:00
入場無料、会期中無休、予約不要
WEB:https://nexushall.chanel.com/program/2024/ghh/

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