Ⓒ吉本興業
好評発売中『装苑』5月号にご登場いただいた俳優の窪塚愛流さんが、長澤樹さんとW主演を務める映画『愛のゆくえ』。本作は、沖縄国際映画祭で実施されている若手映像作家の発掘と支援を目的とした「クリエイターズ・ファクトリー」で2018年にグランプリを受賞した(初監督作『親知らず』)宮嶋風花監督の商業映画デビュー作。
監督自身の体験をもとに、脚本に3年を費やしたという物語の主人公は、北海道で暮らす14歳の幼なじみ、愛(長澤樹)と宗介(窪塚愛流)。宗介の母はうまく愛情を表現できず、愛の母は少しおせっかいともいえるところがあった。夫を亡くして心を病んだ宗介の母の代わりに、二人の面倒を見ていた愛の母が、ある日、けんかをした宗介を探している途中で亡くなってしまう。大きな孤独を抱えることとなった二人の喪失から再生までの姿を、美しい自然の中、幻想的な世界観で描き出す。フレッシュな若手俳優二人の、多くを語らずとも心情が伝わる繊細な演技にも注目だ。東京・渋谷の「シネクイント」ほかにて全国順次公開中。パルコ配給。
『装苑』5月号掲載