Drama pick up!!  広瀬すずさんインタビュー。広瀬すずさんと、ドラマ「ネメシス」のことやファッションの話をしよう

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4月11日(日)より放送開始となるドラマ「ネメシス」。本作は『SR サイタマノラッパー』をはじめ、数々の話題作を世に送り出してきた入江悠監督が総監督を務める、極上のミステリー・エンターテインメントだ。本作に「天才すぎる探偵助手」の美神アンナとして出演する広瀬すずさんに、特別にインタビューを敢行!衣装やセットも大きな見どころとなる本作のこと、そして、広瀬さんの今のファッション観について尋ねます。

photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.) / styling : Miku Ogawa / hair & make up : Ayaka Kanno (ENISHI) / interview & text : SO-EN

ドラマ「ネメシス」って?

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 横浜にある薄汚れたビルの一室に掲げられた看板「探偵事務所ネメシス」。ここには、シャーロックホームズのように天才的な頭脳で、いかなる難事件も解決してしまう凄腕の探偵がいる。彼の名前は、風真尚希(櫻井翔)。しかし、正義感が強く男前の探偵・風真は、実はポンコツ!「探偵事務所ネメシス」の真の探偵は、風真の助手である美神アンナ(広瀬すず)だった。彼女は、天才的なひらめきで次々に事件を解決。天才助手・アンナと、ポンコツ探偵・風真の凸凹バディは世の悪を暴いていくが、彼女たちの真の目的は、突如失踪したアンナの父親の科学者・美神始を探し出すことーー。回を重ねるごとに、その最大の謎へと近づいていくストーリー展開だ。
 総監督を映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』や『SR サイタマノラッパー』などの入江悠が手がけ、自身も7話分の監督を担当。脚本は、入江悠とともに『きいろいゾウ』『夏美のホタル』などの片岡翔が共同で執筆し、脚本協力には『屍人荘の殺人』の今村昌弘をはじめとする推理小説家が名を連ねている。衣装や美術装飾にも凝った、本格ミステリー・エンターテインメントが誕生!

ネメシス
4月11日(日)より、毎週日曜夜10:30-11:25 日本テレビ系
広瀬すず、櫻井翔 / 江口洋介ほか出演。


ーー本作「ネメシス」は、広瀬さん演じる美神アンナの衣装が印象的です。アンナちゃんのキャラクター造形と衣装についてお聞かせください。この衣装は、彼女のどんな部分を表していますか?


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写真は、ドラマ「ネメシス」より。ジャンプスーツの上にカーキのフライトジャケットと織柄のジャケットを着込んだ衣装が、ヴィヴィッドで活動的な印象。 
©︎日本テレビ


 最初にプロデューサーさんから言われたのは、「かっこいい女性のヒーローを作りたい」ということでした。これまで、かっこよくて皆が憧れる男性のヒーローはたくさん描かれてきています。けれど日本のドラマで女性のヒーローって・・・すぐに浮かんだのは「ドクターX」シリーズの大門未知子でした。「ドクターX」のように<できるヒーロー>であるアンナに、見ていて前向きになれるような要素を入れられたらいいなと思っています。

 初めに「女性のヒーロー」と聞いた時、私は「クールで淡々としていて、自分の力でどんどん前に進んでいけるような人」というイメージを持っていました。けれど衣装合わせをしたら想像以上に服が派手だったので、あ、そっちか!と。衣装に袖を通したら、アンナは直観的なセンスがぶっ飛んでいる人だということがわかったんです。
 アンナは考え込んであの服を着ているわけでも、派手なものが好きなわけでもなく、感覚的に選んだ服をそのまま身にまとっている。それがかっこよくておしゃれにも見えるーーという部分を、難しいですが、表現したいと思っています。


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ーーアンナちゃんの衣装で、特にお気に入りのアイテムはありますか?

 つなぎが好きです。あの服は、アンナの1番の戦闘服。つなぎに、カーキのレザージャケットと柄のジャケットを重ね着するというあのスタイルが、だんだん私の中で「かっこいいもの」になってきています。一見ポップにも感じる衣装ですが、よく見ると、スタイリングの中にはピンクのようなパキッとした色彩がないんです。そういう色味の一つ一つにも、アンナが持つ感性の細かな部分を感じています。


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ドラマ「ネメシス」より。©︎日本テレビ


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ーー広瀬さんにとって初めてのパーマヘアも話題になっていますね。髪型は、アンナちゃんのどんなキャラクターづけになっていますか?

 パーマは、私が提案してかけたものなんです。そこでスタッフのかたがたが決めてくださった設定は「癖毛」。幼少期やアンナの両親も次第に描かれていきますが、みんなちょっとずつ髪がくるくるしているんですよ。確かに、アンナはパーマをわざわざかけるような子ではないんですよね。そうした、癖毛が魅力的に見えるようなアンナの雰囲気は、お芝居でもちゃんと出していきたい部分です。
 実は、撮影が進むごとにパーマを強くしていたり、その出具合だったりをヘアメイクさんと話し合いながら作り込んでいます。2〜3話あたりからどんどん「アンナちゃん像」が完成されてきているかな。時間をかけて探りながら作っているので、注目して見ていただけたらうれしいです。


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ーーアンナちゃんは、自分の感覚や感性に正直に生きているからこそ無鉄砲さもあるキャラクターなのかなと思います。以前、広瀬さんは「アンナを演じるのにちょっと照れてしまう」ともコメントされていましたが、今はいかがですか?

 「ネメシス」の現場は、みんなが楽しみながら演じすぎていて、どれだけ派手にお芝居をしても馴染んでしまいます。なので、もう照れもなくなってきました。周りが濃いから大丈夫だなって(笑)。皆さんが自由にのびのびと撮影現場にいて、思いっきり演技をされているのを感じるのが本当に楽しいですし、今はそこに乗っかろうという気持ちでいます。「あと何シーンで今日の撮影が終わるんだろう」ということも考えないくらいテンション高く演じて、家に帰ると秒で寝ちゃうような、充実した毎日を過ごしています。

 見てくださるかたも、いい意味で疲れるドラマになっていると思います(笑)。引き算が全然ないな!って思われるんじゃないかな(笑)。


ーー櫻井翔さんとのタッグは映画『ラプラスの魔女』や「第69回NHK紅白歌合戦」(ともに2018年)に続いて3回目です。アンナと風真は凸凹コンビと言われていますが、現場での広瀬さんと櫻井さんはどんなコンビだと思いますか?

 櫻井さんは、人生の中でもこんな経験はそうそうないだろうと思うような、大きなことをご一緒させていただいたかたなので、私にはとても心強い存在です。『ラプラスの魔女』の時は風真さんとアンナのようにずっと一緒に行動しているわけではなかったのですが、一つの作品をともに作り上げたという、信頼感や安心感、距離感があります。いい方向にずっと進んでいるような・・・・。だからこそ、風真さんとアンナの、二人の子供みたいな部分が出てくるシーンはすごく楽しく演じられています。
 「ネメシス」の現場自体、櫻井さんのお人柄で、みんなが楽しく話せる空気になっているんです。私は、そこについていっているような感じですね。あとは、内輪だから面白いんだろうなっていう話題で、二人でずっと笑っています(笑)。それを見ていた共演者のかたには「本当に兄妹みたいだね」と言われました。

 役にとって、自分たちの距離感はすごく大事です。「初めまして」の共演者のかたとだと、頑張って仲良くなって1~2話も演じていけるようにしよう、というところ、櫻井さんとなら1話から遠慮なくお芝居ができました。これは、役や作品にとって本当に大きなことだと思っています。

 なので、アンナといえば風真さん、風真さんといえばアンナが浮かぶような「セット感」が出たらいいなぁと思っています。かっこいいバディというより、見ている人も心地いい感じ。かっこよく決まってはいないんだけど、きっと二人は気が合っているんだろうなって見えていたらいいですね。


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ドラマ「ネメシス」より。©︎日本テレビ


ーードラマの中では、広瀬さんがヨガやカラリパヤット(※インドの古武術)を披露しています。また、櫻井さん演じる風真とのやりとりもすごくヴィヴィッドですよね。今回、広瀬さんがアンナちゃんを演じる際に表現として意識されていることは何でしょうか?

 多分、ずっと動いています。事件現場で、風真さんはまず相手の話を聞きにいくのですが、アンナは周りを見て頭の中にその景色を残してから、推理を組み立てる。そうして事件現場を観察していたり、誰かが話していたりする最中、私はずっと動いているんです。だから、一見、アンナは人の話を聞いているように見えないのですが、ある瞬間ぱっと会話に入ってきて「その質問、今、いる?」みたいな不意を突いた発言をする。奔放なようでいて鋭いというところは、すごく意識しています。

 私と櫻井さんが演じている「ネメシス」のバディは、見た目や振る舞いがビシッとしていて天才に見える風真さんと、ポンコツに見えるアンナ、でも実は・・・というバランスです。なので、私はラフで真面目じゃなさそうに見えるテンションを探っています。監督と「今はちょっと真面目すぎましたね」などと話し合いながら、演じていますね。
 そうしていると、動けば動くほどアホっぽさが滲み出ちゃうので大丈夫かな〜とも思いつつ(笑)。セリフの力を借りながら「天才」の部分も出せていたら良いなと思っています。


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ーー広瀬さんご自身のこともお聞かせください。アンナちゃんのように、広瀬さんが身近に「天才だな」と感じる方はいらっしゃいますか?

 すごく尊敬していて感性が大好きなのは、あいみょんです。歌詞を読みながら「どんな感性をしているのよ!」といつも思わされ、脳内を知りたくなります。仲良くなってからは、一緒にご飯を食べながら曲が生まれた背景を聞く機会もあるのですが、やっぱりすごいなぁって思います。感情や経験を、表現として昇華するのが天才です。


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ーー先ほど、アンナちゃんの洋服の選び方は直観的であるということを伺いました。その感覚は、広瀬さんご自身のお洋服の選び方につながっている部分はありますか?

 つながっていると思います。私は「この服が使えそうだな」ということより「この服かわいい!好き!」で選ぶことが多いんです。なので、買って帰ってみてから、あれっ、これはどれにも合わないな・・・ってなってしまうことも多くて(笑)。好きなものを買ってから、さてどう着ようかなって考えています。

ーーでは、ワードローブには直観的に選んだ「主役の服」が揃っているんですね。

 本当にそうです!それで合わせていくと、常に衣装みたいになっちゃう(笑)。プライベートで着るには派手すぎるかなっていう服が多いと思います。
 私は服が大好きなので、服からもらえるパワーが大きくて。かわいいと思った服を持っているだけでも嬉しくって、クローゼットの中はお気に入りのコレクションみたいになってきています。


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ーーその感覚は、とてもよくわかります!最近のお気に入りの一着は何ですか?

 ライダーズほど重くないレザーのジャケットを買って、それにすごいハマっています。違う形・ブランドのレザージャケットをもう1着買ってしまったほど。その2着は、メンズっぽく着たい時と、ファッションっぽく着たい時で分けて遊んでいます。


ーーレザージャケットはアンナちゃんのスタイルにも通じますね。最後に、アンナちゃんを演じられたことで今、ご自身の中に生まれている変化があれば教えてください。

 もともと、私はあまり役柄に影響されないのですが、アンナを演じるようになってからは小さなことがあまり気にならないようになったと思います。「恥ずかしいな」とか「これはどうなんだろう」などとあれこれ思い悩む前に行動に移すアンナにとても憧れるので、私も少しずつそうなってきているかもしれません。
 アンナが直感で動いている感じがすごく好きなんです。


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Suzu Hirose ● 1998年生まれ、静岡県出身。2012年「Seventeen」の「ミスセブンティーン」に選ばれ、'13年ドラマ「幽かな彼女」で女優デビュー。その後数々のドラマや映画に出演し、'18年、『三度目の殺人』(是枝裕和監督)で第41回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞、'19年には初出演した舞台『Q:A Night At The Kabuki』(野田秀樹作・演出)で第54回紀伊国屋演劇賞 個人賞を受賞。待機作に、5月21日公開の映画『いのちの停車場』がある。


ニットベスト¥71,500、フード付きシャツ¥74,800、スカート¥121,000 Plan C/左の片耳ピアス¥90,200、右の片耳ピアス¥46,200、ブレスレット¥20,900、リング¥101,200 ALIITA(すべてパラグラフ)/サンダル¥17,600メゾンスペシャル(メゾンスペシャル 青山店)
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