RANDY(ランディ)/相川龍之介

3ジップシャツ¥57,200 ランディ(ダフ)

相川龍之介さんインタビュー

出会いと経験がつなぐ現在

 「高校時代に古着から洋服を好きになりました。当時は自分の店を持ちたかったので、ファッション流通科に入学。この学科なら、自分の時間も作れるかなと思っていました。実際、文化の学生時代には実家でセレクトショップを営むクラスメートがいたので、その買い付けに同行してパリに1か月ほど行ったこともありました。アルバイトをし、夜も遊んでいて決して真面目とはいえない生徒でしたが、その頃に知り合った方から仕事をいただいたり、今のブランドにつながる出会いもありました。

文化服装学院生時代
学外での時間を重視。そこからルックブックのスタイリングの仕事などにつながり、服を作る際にもそこで得た情報が役立った。

 デザイナーとして仕事を始めたのは、卒業後に働いたセレクトショップ『Vase』在籍中にシャツを作ったことからです。アルバイトをしたお金で白シャツ4型を作り、顧客と友達だけの受注会をしたら思ったよりオーダーがついて、次につながることに。それが楽しくてずっと現在まで続いている感じです。

 当時は、ファッション流通科にもスカートからジャケットまでを1年でひと通り作る授業がありましたが、僕はそれ以外、専門的には服作りを勉強していません。だからこそ自由に発想できることがあって、面白い服だね、と人から言ってもらえることが多いです。今は、近い将来、パリで展示会をしたいという目標が見えてきたところです」

2023SS

50インチデニムパンツ¥57,200

ショートペイントブルゾン¥66,000 

ホールスウェットシャツ¥46,200 ランディ(ダフ)

街の写真を独自に類型化、体系化した写真集が着想源。シアーな生地とベロアの縮絨で街中の有機的な模様を再現したシャツや、Tシャツ生地に顔料をのせたジャケット、穴あきスウェットなどひねりのきいたコレクション。

2023SSの着想源になったもの
(左)手描き派の相川さん。デザインにも紙とペン、鉛筆を用いる。(右)’22-’23年秋冬のテーマとなったスイスの美術館を写した写真集『Schwimmendes Kulturzentrum, Un centre culturel flottant, Floating Arts Centre』(上)と、’23年春夏のテーマの写真集『Endcommercial / Reading The City』。

photographs: Jun Tsuchiya (B.P.B.)

Ryunosuke Aikawa
1994年生まれ。2014年、文化服装学院ファッション流通科ショップスタイリストコース卒業。卒業後、中目黒のVaseで販売員やバイヤーとして働きながら’17年に自身のブランド、ランディを始動。1月〜2月にECショップが完成予定。
Instagram:@randy_for_   

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