リボンや刺繍、花飾りなど、ディティールに焦点を当てたロマンティックなエピソード満載の図鑑『名画のドレス 拡大でみる60の服飾小事典』が誕生。
花飾りや真珠、扇などのモチーフで、18~19世紀の貴族の服飾史をたどる。見開きに拡大された刺繍やレースの細部まで筆で表現したビジュアルにも注目。オールカラーで隅々まで楽しめる内容となっている。
裏話を知りながら絵画をよく観てみると、面白い発見がたくさん。たとえば18世紀の肖像画の中に描かれた花飾りは実物のものもあり、小さな花瓶に水を入れ、それを器用に頭の中やドレスに隠して花を枯れさせないようにしていたり。
また、当時の靴下は絹でできており、ゴムがないためお気に入りのリボンでももに留めたことから誕生した”靴下留め(ガーター)”は、恋人のお気に入りの色を使ったり、ドレスの小物と合わせていたけれど、淑女にとってガーターを見られることは「ものすごく恥ずかしいこと」だったので、淑女を守る「ガーター騎士団」なるものが登場したり。
当時の衣装に隠された秘密を見つけたら、今までとは違った絵画が見えてくるはず。前著『マリー・アントワネットの衣裳部屋』も合わせて読みたい。
今回の発売を記念して、3名様にこの図鑑をプレゼント!
応募は、装苑ONLINEの公式Twitterをフォロー後、アップされるこの図鑑のトピックをリツイートして完了。締め切りは、7月15日(木)15時まで!当選者の方には、Twitterのダイレクトメールで直接ご連絡いたします。
『名画のドレス 拡大でみる60の服飾小事典』
著者:内村理奈
日本女子大学家政学部被服学科教授。専門は西洋服飾文化史。
出版年月:2021/07
判型:4-6
ページ数:256ページ