
メゾン ディオール(DIOR)が、時代を超えてコレクション作品を讃える新たな写真集『Dior by Yuriko Takagi』を発売。世界で活躍する写真家の高木由利子さんによってディオールのクリエイションが捉えられた。
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1946年に初めてメゾン ディオールがオープンした「モンテーニュ通り 30番地」を舞台に、日本写真界の名匠である高木さんのレンズを通してクリスチャン・ディオールとその後継者たちがデザインしたシルエットに命が吹き込まれた。




オートクチュールのクリエイションのみならず、洋服を仕立てる際の試作段階であるトワルにまで高木さんの興味は及んだ。
クリスチャン・ディオールはトワルについて、「インスピレーション源となったスケッチのように、これらのトワルにはほとんどディテールがありません。その重要性は、カット、ライン、形にあります」と語っている。高木さんはこの美的探究の中で、その幻想的な写真表現を介してディオールの本質と伝統を解釈した。
残像にも亡霊にも見えるブレの表現など、イメージに独自の霧を吹きこむことで衣服の「生命の動き」を捉え、命を宿している。
「これはある意味マジックです。光は静止していません。写真を撮るとき、私は光の動きの間にある秒数を数えるのです」と、東京で開催された「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展の図録で高木さんは説明した。
夢のような写真によって衣服に息が吹き込まれる様子を、この一冊を通して体感してみては。
『Dior by Yuriko Takagi』
撮影:高木由利子
版元:リッゾーリ社
DIOR
WEB:https://x.gd/DYzir
Instagram:@dior