3歳の頃から毎日のように遊んでいたという二人が、大学生の時にコンビを結成。2021年にスタートしたPodcast「マユリカのうなげろりん!!」は、Apple Podcastの「2022年ベスト番組」に選出されるほどリスナーの支持を集め、2024年4月〜9月には全国ネット初レギュラーTV番組『お笑い4コマパーティー ロロロロ』が放送された。勢いに乗り続けるマユリカのお二人、その衣装はピンクと緑(中谷さん)、ネイビーと白(阪本さん)の配色が、見る人の印象に強く残るもの。そんなマユリカに、『装苑』流のポップを極めたスタイリングをまとっていただいたら——?クラフトテクニックが光るアイテムを、魅力たっぷりに着こなしていただきました。ファッションや衣装の貴重なお話も、あわせてどうぞ!
マユリカ
3歳からの幼なじみ、阪本と中谷によるコンビで2011年結成。「M-1グランプリ2023」決勝進出。ポッドキャスト「マユリカのうなげろりん!!」が大人気で、番組から始まった二人の水着写真集が即完し話題に。10月14日(月)にファンクラブイベント「2000年代初期に化けぱっちん」を開催。
——今回のスタイリング、とってもお似合いです!『装苑』で今回着ていただいたお洋服はいかがでしたか?
中谷:僕はいつも派手な色の服を着てるので、この写真(上)のパンツがすごく好きでした。撮影でしか着られないような服も嬉しかったです。
阪本:蛍光色のズボン、これ100パー高いやろなと。値段を聞いたらやっぱり高かったです。高い予感が当たりました。
——「マユリカのうなげろりん!!」の「#130 お前、ほんまに垢抜けへんよな?」と、それに続く、中谷さんが阪本さんのフルコーディネートをした回「#131 ナルトの同期」が大好きです。あのスタイリングについて改めて伺っても良いでしょうか。
中谷:『装苑』の方に聞かれてるのめっちゃ恥ずかしいですね!ほんまに下のレベルで言い合ってるのに。あのスタイリングは、今回の撮影みたいに全部派手でいくのはバランス感覚がいるなと思ったので、一点だけ普段はなかなか見ないような、衣装で出てくるくらい派手なレインボーのネットを選んでっていう感じでした。
——阪本さん、あの服は今どうされているのでしょうか。
阪本:一応、ライブとかで使えるかもなと家に置いてはいますが、紙袋に入れてもう奥のほうにしまいこんでます。普段着るようなところには置いてないです。
中谷:ああ、そう!
——(笑)。中谷さんは洋服を買う時に決まったところに行くのでしょうか?
中谷:いやいや、全然詳しくないので人から教えてもらってますね。今日もどこの服かスタイリストさんに聞いてすぐメモしました。そういうお店に行って買ったり、ネットで買うことも多いです。
——マユリカさんはファッション雑誌に出る機会も少なくないと思うのですが、今まで色んな媒体のテイストの洋服を着る中で、感じられていることはありますか?
阪本:まずなんで僕らなんやろってのはずっと思ってます。私服とか両者終わってるし。
中谷:いーや終わってません。
阪本:終わってるよ。何からなんやろと。ビキニ写真集(『Perfect!!』)なんかな?なんで『装苑』さんが声かけてくださるんだろうみたいなのは思います。
——ポップな服や、クラフト的なかわいらしさのある服をマユリカさんに着てもらいたいなっていう気持ちでした。お二人なら着こなしてもらえるんじゃないかと。
阪本:え〜〜それはありがたいですね。着こなせていたんでしょうか…。
中谷:ポテンシャルはあるっちゅうことなんですかね!?僕は、こんなふうに服を選べるセンスがあったら楽しいやろなって、いいなあって思います。自分では思いつかへんような組み合わせとか物を引っ張ってきて着られるんやこの人たちはって。羨ましいです。
——いつか着てみたい服や、チャレンジしてみたいスタイルはありますか?
中谷:体型的に僕は無理やからやってないですけど、ピシッとした黒のジャケットのセットアップ。あれはシュッとした人間に許されてるファッションやと思うので憧れがあります。
阪本:男らしい格好には憧れがありますね。ヴィンテージの革ジャンとかミリタリーとか、ケンコバさんとかくっきーさんみたいな。かっこいいなって思いますけど、なんも知識がないので。
中谷:確かに、あれは知識とこだわりがあってかっこいいもんやからなぁ。
阪本:知識があるから着てテンションが上がるんでしょうけど、何年のデニムが、とかまったく知らないので。ああいう系のファッションは人を選ぶ気もします。内面ナヨっとした奴よりもゴツくてバイク好きで、みたいな人が似合う気がするな。
——漫才衣装の話もぜひお伺いしたいのですが、マユリカさんの衣装は、ピンク×緑(中谷さん)+紺×白(阪本さん)を見たらマユリカだ!と思うのですごいと思います。
中谷:あれも僕らが選んだわけではなくて、同期のらぶおじさんっていう芸人が最初に色の組み合わせを考えてくれたんです。
阪本:当時はお金がなかったんで古着屋に売ってる1000円のシャツとかだったんですけど、色味だけ残してどんどんグレードアップさせてる感じです。今の衣装は三宮の「SUN」で作りました。そこで作ってる芸人は多いです。
中谷:大阪の芸人はほとんどそこじゃないですか。男性一人でやってるところで。
阪本:店ではその人が作っためっちゃかっこいい服をいっぱい売ってます。
——グレーとブラウンのジャケットの衣装の時もありましたよね。
中谷:ありました!それはスーツカンパニーで買ったものです。
阪本:先輩に、歳も歳やし、説得力という意味で落ち着いたスーツもありちゃうかみたいに言ってもらって変えたんですけど、あんまり気に入らなかった。
中谷:地味やなってなったな。
阪本:僕ら、顔が地味なんで衣装に助けてもらわんと。
中谷:パッとしなかったね。
阪本:それで戻しましたね。
——阪本さんは、漫才衣装は紺×白、私服もシンプルなものが多いのかなと思いますが、バンドの「ジュースごくごく倶楽部」では民族調のサイケデリックな衣装ですね。
阪本:メンバーがこれ似合うんじゃないかって見つけて買ってきてくれたやつを着てます。
照れるんで、一個サングラスはかけさせてくれとだけ言ってますね。僕は変やと思ってても、似合うって周りが言うんなら着ようかなと思って。
中谷:変やと思いながら着てるんや(笑)。
阪本:今、網やねん。乳首も出てるしフレディマーキュリーみたいな格好してるから。
——ZiDolも新衣装になりましたね!
中谷:テーラーさんが仕立ててくださった衣装になりました!今までありものを着てて、サイズあわへんからいっつも前が完全に開いた状態で歌ったり踊ったりしてたので、やっとハマる服を着た!って感じです。生地から選んで決めたちゃんとしたもので、かっこいい衣装だなと思います。
発売中の『装苑』2024年11月号では、別カットを掲載。さらにマユリカのお二人の洋服にまつわる思い出や、秀逸だと思う芸人さんの衣装についてインタビュー!あわせてチェックしてね。
photographs : Takao Iwasawa (The VOICE) / styling : Koji Oyamada (LESEN) / hair & make up : Rie Tomomori (Rooster) / interview & text : SO-EN
写真1枚目
(中谷さん着用) シャツ ¥7,800 途中でやめる / 中に着たTシャツ ¥25,000、ネックレス ¥8,500 、パンツ ¥25,000 へ(はやとちり) / ユーズドのシューズ ¥16,500 skool / 眼鏡 本人私物 / ソックス スタイリスト私物
(阪本さん着用) コート¥7,800 途中でやめる / 中に着たシャツ¥32,000、ネックレス ¥8,500 へ(はやとちり) / パンツ¥49,800 ICAN HAREM(はやとちり) / ユーズドのシューズ ¥16,500 skool
写真2枚目
(中谷さん着用)ジャッケット ¥46,800 YUNA SUZUKI、ハット ¥22,000 KANEHIRO(ともにはやとちり)、中に着たロングTシャツ ¥3,000 途中でやめる/パンツ ¥37,400 gourmet jeans、ユーズドのシューズ ¥16,500 ともにskool/ 眼鏡 本人私物
(阪本さん着用)ジャケット ¥36,800 YUNA SUZUKI、ハット ¥22,000 KANEHIRO(ともにはやとちり)/ 中に着たTシャツ ¥5,800、パンツ ¥7,800 途中でやめる/ユーズドシューズ ¥16,500 skool
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途中でやめる tochudeyameru@gmail.com
skool skool@overriver.com
はやとちり hayatochiri.tokyo@gmail.com