写真家、永田拓也の展覧会『ささやかなものたち』が開催

『装苑』をはじめとするファッション雑誌や、ポートレートの撮影を中心に活躍する写真家の永田拓也。コミッションワークの傍ら、ZINEを定期的に発表するなど、パーソナルワークを通じて写真表現を追求してきた。今回の個展では、日常に潜むユーモラスな場面や、新しい家族と過ごす愛しい時間の断片などを写し出し、新境地を切り拓いている。展覧会開催とあわせて、同名のZINE（¥3,500）も販売する。

ZINE『ささやかなものたち』

アーティストステートメント

若い頃の写真を見返すたび、攻撃的で荒々しい眼差しに自分でも驚く。いま、日常や新しい家族のささやかな瞬間を切り取るたびに、心は穏やかに整う。

移ろう日々の中で、変わりたい自分と変わりたくない自分が、いつも静かにせめぎ合う。かつての鋭さは薄れたかもしれないが、変わりゆく私と大切な存在が、確かにそこに刻まれている。

今を大切に、ありのままの自分に誠実に、写真を撮り続けたい。