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フィリップ・パレーノの国内初の大規模個展
「この場所、あの空」がポーラ美術館にて開催

2024.05.14

《私の部屋は金魚鉢》2018年 展示風景:グロピウス・バウ、ベルリン、2018年 Courtesy of the artist; Pilar Corrias, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; Esther Schipper, Berlin/Paris/Seoul
Photo © Andrea Rossetti

現代のフランス美術を代表するアーティスト、フィリップ・パレーノの国内最大規模となる個展「この場所、あの空」が6月8日から12月1日までポーラ美術館にて開催。初期作品をはじめ、代表作である映像作品「マリリン」(2012年)や、初公開のインスタレーションなどを、多彩な展示方法で紹介する。

フィリップ・パレーノ:この場所、あの空』展の見どころ
1.本展のための初公開作を含む、ユニークな作品の数々を国内最大規模で紹介
2.空飛ぶ魚の群れや巨大なスクリーンでの没入体験
3.5つの空間をめぐる旅 
4.箱根の豊かな自然を生かした展示

展示風景:パーク・アヴェニュー・アーモリー、ニューヨーク、2015 年  Courtesy of the artist and Esther Schipper, Berlin/Paris/Seoul Photo © Andrea Rossetti

パレーノの作品は、映像、音、 彫刻、オブジェ、テキストやドローイングなど多岐にわたる。AIをはじめとする先進的な科学技術を取り入れながら、ピアノやランプ、バルーンといったクラシカルなオブジェを用いて、ユーモアと批評性が交錯する詩的な状況を生みだします。

ポーラ美術館の新収蔵作品「マリリン」(2012年)は、1955年の映画『The Seven Year ltch』(七年目の浮気)の撮影期間にマリリン・モンローが滞在したニューヨークの高級ホテル、ウォルドーフ・アストリアのスイートルームを舞台にモンローの亡霊を描き出す映像作品。本展では映画館のような巨大スクリーンで展示される予定だ。

《エコー 2 》2022 年 展示風景:ブルス・ドゥ・コメルス-ピノー・コレクション、パリ、2022年 © Tadao Ando Architect & Associates, Niney et Marca Architectes, agence Pierre-Antoine Gatier Courtesy of the artist and Bourse de Commerce – Pinault Collection
Photo © Andrea Rossetti

自身の展覧会を「カメラのない映画」と形容し、自由に宙を漂うバルーンの魚たちや超大型のスクリーンに投影された神秘的な映像など、舞台セットのような空間を演出。足を踏み入れた人々は、自分自身が作品の一部になったような没入体験ができる。

展示風景:リュマ・アルル、2021年-  Courtesy of the artist and LUMA Arles Photo © Andrea Rossetti

《私の部屋は金魚鉢》2018年 展示風景:グロピウス・バウ、ベルリン、2018年 Courtesy of the artist; Pilar Corrias, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; Esther Schipper, Berlin/Paris/Seoul Photo © Andrea Rossetti

ニューヨーク近代美術館やポンピドゥー・センター(パリ)、テート・モダン(ロンドン)など欧米の主要美術館で数多くの個展を開催し、各地でその場所の特性や建築を生かした展示を行ってきたパレーノ。ポーラ美術館では、太陽を追跡する大型のミラー作品などを、箱根の豊かな自然を背景に展示される。また、色とりどりの魚たちが漂う展示室の大窓は、仙石原の深い森に面しており、会期を通して季節や時間によって異なる光景が出現する。

本展覧会は撮影OK。実際に作品に入り込んだ様子を撮影しながら楽しんでみて。


フィリップ・パレーノ/Philippe Parreno

1964年、オラン(アルジェリア)生まれ。パリ在住。1980年代末以降、映像、音、彫刻、オブジェ、テキストやドローイングなど多岐にわたる作品を制作。先進的なテクノロジーを積極的に採り入れながら、さまざまなアーティスト、建築家、音楽家との協働を行っている。映画『ジダン神が愛した男』(ダグラス・ゴードンとの共同監督、2006))や、日本のアニメ・キャラクター「アン・リー」の作品などでも知られる。

主な個展開催情報
「VOICES」リウム美術館(ソウル、2024年)
「Echo 2: a Carte Blanche to Philippe Parreno」ブルス・ドゥ・コメルス(パリ、2022年)
「Echo」ニューヨーク近代美術館(2019年)
「Anywhen」テート・モダン(ロンドン、2016年)
「Anywhere,Anywhere Out of the World」パレ・ド・トーキョー(パリ、2013年)
「8 juin 1968 ‒ 7 septembre 2009」ポンピドゥー・センター(パリ、2009年)など。

フィリップ・パレーノ:この場所、あの空
Philippe Parreno:Places and Spaces

期間:2024年6月8日(土)〜12月1日(日)会期中無休
場所:ポーラ美術館展示室1、2、5、屋外
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

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