
茨城県近代美術館にてアーツ・アンド・クラフツの歩みを紹介する展覧会、『アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』が開催される。


左『いちご泥棒』 1883年 ウィリアム・モリス Photo © Brain Trust inc.
右『孔雀』1860-70年代 ウォルター・クレイン Photo © Brain Trust Inc.
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左『カットグラスの扇型花器』ジョン・ウォルシュ・ウォルシュ Photo © Brain Trust Inc.
右『三輪のリリィの金色ランプ』1901-25年 ティファニー・スタジオ Photo © Brain Trust Inc.
19世紀後半にイギリスで起こったアーツ・アンド・クラフツ運動は、産業革命以後の機械化された工場で作られる粗悪な量産品や商業主義への批判的視点から、職人の手仕事による上質なものづくりによって、生活と芸術の一体化を目指した芸術運動。その思想は、デザイナー、詩人、社会運動家として知られるウィリアム・モリスを中心に、世界各地へと広がった。
本展覧会では、モダンデザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力を、テキスタイルや家具、工芸品などの多彩な作品を通じて紹介する。
運動の中心となったウィリアム・モリスの代表作であるテキスタイル「いちご泥棒」や、アメリカで新たにこの運動を展開していった建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した「マーティン邸のステンドグラス・ドア」など約170点の作品が一堂に会し、アーツ・アンド・クラフツを総合的にとらえる試み。
アーツ・アンド・クラフツ運動が起こったきっかけとなった、機械化された物作りによる粗悪な量産品や商業主義は現代社会にも重なる。アーティストによって手作業で丁寧につくられた作品を通して、改めて身の周りの製品について考えることができるこの機会。ぜひチェックしてみて。
『アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』
期間:2025年4月19日(土)~6月29日(日)
場所:茨城県近代美術館
茨城県水戸市千波町東久保666-1
時間:9:30~17:00(最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、5月7日(水)(※GW中 4月29日(火・祝)~5月6日(火・振)は無休)
入場料:一般¥1,360(1,240)、満70歳以上¥680(620)高校生¥1,130(980)、小中学生¥550(420)(※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方および付き添いの方(1名)は無料
※土曜日は高校生以下無料
※4月19日(土)は満70歳以上の方は無料
※動物&植物模様割引:動物および植物模様の衣服(小物を含む)で来館し、その旨申し出た方は、団体料金で入場可能)
問い合わせ先:029-243-5111
茨城県近代美術館
WEB:https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
Instagram:@ibarakikinbi