【2022年春夏パリ・ファッションウィーク】
クレージュはパーティーシーンの歓喜の記憶から

2021.10.01

2022年春夏パリ・ファッションウィークで、話題になったブランド、
気になったブランドをご紹介します。

●COURRÉGES

クレージュは先シーズンのクラブシーンからのインスピレーションに続き、今回はヴァンセンヌの森にあるパーティースポットでショーを開催。この広場は長いロックダウン後に若者たちがパーティーをすることができた数少ない場所であり、アーティスティックディレクターのニコラ・ディ・フェリーチェは、数年前の夏にここで一晩中ダンスを楽しんだ思い出があるそう。そうした歓喜の記憶が今シーズンの原点になっています。

コレクションはミニマルなシルエットのドレスやスカートが並ぶ一方で、体をすっぽりと覆うビッグコートやポンチョが印象的。アーカイブからヒントを得たディテール、幾何学的なパターンも目を引き、クレージュのDNAを受け継きつつ、カウンターカルチャーのエスプリを感じさせるパワフルなショーでした。


Text : B.P.B. Paris