【2022-’23年秋冬パリコレ vol.2】
ボッターは独自のスタイルで反戦を表現

2022.03.03

2022-’23年秋冬パリ・ファッションウィークが開催。
必見コレクションや話題になったことなど、今シーズンのハイライトをご紹介します。

Botter 2022-’23年秋冬コレクションより。背中のビーズの文字は「NO WAR」。

装苑3月号でインタビューを掲載中のボッター(Botter)が、パレ・ド・トーキョーでメンズ&ウィメンズのコレクションを発表しました。

デザイナーはカリブ海の島にルーツを持つオランダ人デザイナーのリジーとルシェミー(Lisi Herrebrugh、Rushemy Botter)です。デビュー当初から海洋汚染問題に対するメッセージを発信し、環境保護の活動を行う彼らは、今回のコレクションを通して、ウクライナ情勢にも言及しました。

「Dear Earth(親愛なる地球へ)」と題された新作は、ブラックカルチャーからもインスパイアされ、全般で使われたビーズ装飾はカリブ海の女性たちのヘアスタイルから着想を得たもの。豊かな色彩は生命に活力を与えるカーニバルを思わせ、ラストにはビーズ・フリンジで「NO WAR(戦争反対)」と表したジャケットが登場。ショーは大きな拍手と共に幕を閉じました。


Text:B.P.B. Paris