フランス近代アート作品がパリに里帰り、オンライン・イベントで観に行こう！

パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで「モロゾフ・コレクション – 近代アートのアイコン」展が開催されています。

20世紀初め、ロシアの富豪モロゾフ家のミハイルとイワン兄弟はヨーロッパとロシアのアーティストに支援を行い、数多くの作品を購入しました。

「イワン・モロゾフの肖像」バレンティン・セロフ（1910年）
Valentin Serov, Portrait of the Collector of Modern Russian and French Paintings, Ivan
Abramovich Morozov, Moscow, 1910.Tretyakov Gallery, Moscow

その量の多さと質の高さは有名で、今展では、マネ、ロダン、モネ、ピカソ、ロートレック、ルノアール、シスリー、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなどの作品200点が展示されています。

「サント・マリーの海の風景」フィンセント・ヴァン・ゴッホ（1888年）
Vincent van Gogh, Seascape at Saintes-Maries, Saintes-Maries-de-la-Mer, 1888. Pushkin Museum, Moscow

「郊外のレストラン」エドゥアール・マネ（1878年）
Edouard Manet, The Cork or Country Inn (La Guinguette), Paris, 1878. Pushkin State Museum of Arts, Moscow

「“ダンス”のある静物画」アンリ・マティス（1909年）
Henri Matisse, Still life with The Dance, 1909. State Hermitage Museum, Saint Petersburg ©︎Succession Ivan Morozov

「ジャンヌ・サマリーの肖像」オーギュスト・ルノワール（1877年）
Auguste Renoir, Portrait of the Actress Jeanne Samary, Paris, 1877. Pushkin Museum, Moscow

「モンジュロンの庭園の一郭」クロード・モネ（1876年）
Claude Monet, Corner of the Garden at Montgeron, Montgeron, 1876. State Hermitage Museum, Saint Petersburg

今回の見所は？との質問に、学芸員が『全部』と答えたとか。
コレクションは今まで一度もロシアから出されたことがなく、フランスには本当に久々のお里帰りとなりました。

「カーテンのある静物画」ポール・セザンヌ（1892-1894年）
Paul Cezanne, Still Life with a Curtain, [1892-1894]. State Hermitage Museum, Saint Petersburg

「アルルの夜のカフェにて」ポール・ゴーギャン（1888年）
Paul Gauguin, Cafe at Arles, Arles, 1888. Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow

行きたいけど、今はパリにもフォンダシオン・ルイ・ヴィトンにも行けないよ、というかたに朗報です。
フォンダシオンが主催するオンライン・イベントでガイドさんと一緒に1時間の訪問ができるんです。

時間制予約で料金は6ユーロ(約780円)。フランス語または英語のガイドとなりますが、これだけの展覧会を見逃すのは惜しいと思うかたは、下記URLで詳細を確認して下さい。(予約時間はフランス時間ですので時差にはご注意を！)

VISIT LIVE “THE MOROZOV COLLECTION”
https://www.fondationlouisvuitton.fr/en/visites-live
オンライン・イベントは2022年2月19日まで。

フォンダシオン ルイ・ヴィトン

『モロゾフ・コレクション – 近代アートのアイコン』展
LA COLLECTION MOROZOV. ICÔNES DE L’ART MODERNE
期間：2022年2月22日まで。
場所：フォンダシオン ルイ・ヴィトン（Fondation Louis Vuitton）
　　　8, avenue du Mahatma Gandhi – Bois de Boulogne 75016 Paris
オフィシャルサイト：https://www.fondationlouisvuitton.fr/en

Text：B.P.B. Paris