「長時間露光で生命が浮かび上がり、そこに偶然が介入するのです」
パオロ・ロベルシ
Molly, Chanel, Vogue Italia, 2015
パリ市のモード博物館ガリエラ宮(Palais Galliera)が、著名ファッション・フォトグラファー、パオロ・ロベルシ(Paolo Roversi)の大回顧展を開催。
1947年にイタリアで生まれたパオロは1973年にパリに移住。「ヴォーグ」「エル」「マリ・クレール」そして、日本の「ハイファッション」と、有名ファッション雑誌や広告で活躍。また、山本耀司、ロメオ・ジリ、川久保玲とのコラボレーションはアート作品として高く評価されています。
Guinevere (左), Anna
Comme des Garçons, 2017
Anna Maria
Comme des Garçons, 2011
展示の様子
展示の様子
Gemma, Rochas, W Magazine, 2004
Kirsten, Romeo Gigli, 1988
Kirsten, Romeo Gigli, 1988
1990年代に活躍したモデルたちのポートレート
彼のスタイル確立に多用したポラロイドフィルムをはじめ、ライティングに蝋燭の炎や懐中電灯を用いたり、鏡に写った姿を撮ったりと、様々な手法で生まれた詩的でロマンチックな写真を紹介。加えて未発表作品や手書きのノート、色を塗ったポラロイドなども展示されています。
Sheila Hicks and Paolo Roversi
ポラロイドを使ったコラージュ
展示の様子
観る者の感情や想像力を刺激するパオロの50年の仕事が詰まった展覧会です。
パオロのセルフポートレート, 2011
●PAOLO ROVERSI
7月14日まで。
PALAIS GALLIERA, MUSÉE DE LA MODE DE PARIS
10, avenue Pierre Ier de Serbie, Paris 16e
開館時間:10時〜18時(木曜は21時まで)
閉館日:月曜日
Text&Photographs : 濱千恵子(Chieko Hama)