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まるで香りのフェスティバル、
シャネルのフレグランス展がスタート

2022.12.20

「ル グラン ヌメロ ドゥ シャネル」より。

先日ご紹介したシャネルのフレグランス展「ル グラン ヌメロ ドゥ シャネル(LE GRAND NUMÉRO DE CHANEL)」が開幕しました!

開催期間は1月9日までですが、すでに最終日まで予約チケットがほぼ取れない人気ぶり。チケットが取れなかった人、パリに行けない人のために、会場の様子をお伝えしたいと思います。

関連記事:【パリ発!】シャネルのフレグランスが一堂に会するエキシビション、まもなくパリで開幕!

会場となったグラン・パレ・エフェメール。2024年のオリンピックでは競技場として使われる予定。

展覧会が行われているのは、シャネルのショーでもお馴染みのグラン・パレ・エフェメールです。中に入ると、巨大な香水箱がそびえ立ち、ラッパ隊がお出迎え。さらに奥にはフラコン・シルエットの入り口があり、早くも期待感が膨らみます。

エントランスの様子。巨大な香水箱の美術セットが迫力。

ワクワクしながら中へ進むと、サーカス小屋のような円形ホールが現れ、ファンタジーあふれる世界が広がっています。ホールではダンサーやマジシャンによるエンターテイメントな演出があり、空間を飾るのはカメリア、コメット、獅子など、シャネルのアイコンたち。

アイコニックなオーナメントの装飾が華やか。

来場者を楽しませていたダンサーやマジシャンたち。

「ココ マドモワゼル」とブーケのデコレーション。

場内はかなり広く、円形ホールを囲むようにメゾンを代表するフレグランス「シャネルN°5」「チャンス」「ブルー ドゥ シャネル」「ココ マドモワゼル」「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル」をテーマにした展示場が設置されています。

それぞれの入場口は、フレグランスの形をした巨大なオブジェが目印。

まずは、メゾン初のフレグランス「シャネルN°5」の展示場へ。広々としたエントランスはアールデコのインテリアで彩られ、フレグランスが発表された1920年代にワープしたかのような気分に。

「シャネルN°5」の展示場はアールデコのイメージ。

さらに進むと「シャネルN°5」の誕生にまつわる史料や歴代のフラコン、ガブリエル・シャネルのポートレートなどが展示され、広告ビジュアルを紹介するコーナーではコマーシャル映像で使われた服を間近で見ることができます。

フレグランスを吹き付けた試香紙をもらい、扇状のケースに入れて香りを持ち帰れるサービスも。

「シャネルN°5」が発売された1921年のフラコン。

写真上:ガブリエル・シャネルのポートレート。左上のイラストはカール・ラガーフェルド作。下:友人だったジャン・コクトーが描いたデッサン(1937年)は、気負いのない自然体のガブリエルを捉えています。

1940年代後半から’60年代にかけての製品とミニチュアの香水サンプル。

コマーシャル映像のコーナー。「シャネルN°5」のミューズとなった女優の衣装も展示され、見応えがありました。

写真上:バズ・ラーマン監督のコマーシャル映像(2004年)でニコール・キッドマンが着用した衣装。下:リドリー・スコット監督の映像(1986年)では、キャロル・ブーケが真っ赤なスーツ姿で登場。

同映像で使われたニコール・キッドマンの衣装(左)とキャロル・ブーケの衣装。

写真上:広告ヴィジュアルのコーナー。手前のモデルはカトリーヌ・ドヌーヴ。下:アメリカの雑誌『セブンティーン(Seventeen)』に掲載された広告(1956年)。

「シャネルN°5」を題材にしたアート作品の展示。写真下左:エリック・サラン(Erik Salin)の『Pompe à essence de parfum CHANEL』 (2019年) 。下右:アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の著名な作品『CHANEL』。

また、パルファムの仕上げに用いられているボードリュシャージュ(Baudruchage)というテクニックを紹介するコーナーもあり、シャネルの職人さんたちによるデモンストレーションが行われています。これは、瓶を密封するためのもので、栓との間にボードリュシュ(Baudruche)と呼ばれる薄い膜を巻きつけて、コットン糸で縛ってから封蝋するという、昔ながらの工程です。

ボードリュシャージュは17世紀から存在する技術で、もともとは薬瓶を密封するためのものでしたが、19世紀に入りパルファムに用いられるようになったそう。現在、この工程をこなせる職人は世界で6人だけ。

このほかの展示場もそれぞれに趣向を凝らした演出になっていて、香りにとどまらず、ファッション、音楽、アートと、様々な観点からフレグランスの世界を堪能できました。

「チャンス」の展示場はメーキャップキャビンがあり、撮影スタジオ風。カーテンの奥にはカジノの部屋も。

アーバンなムードの「ブルー ドゥ シャネル」の展示場。

「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル」の展示場。

「ココ マドモワゼル」の展示場。

会場内にはポップアップストアもあり、「ル グラン ヌメロ ドゥ シャネル」の限定品も販売。

香水好きの人はもちろん、そうでなくても楽しめる香りのフェスティバルのような展覧会でした。

photographs & text : B.P.B. Paris

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