日本全国の高校生を対象にしたファッションコンテスト、「全国高等学校ファッションデザイン選手権大会 ファッション甲子園2022」が8月28日(日)に開催された。
21回目を迎えた今回は、応募総数全国83校、2108点から一次審査を突破した、21校33チームがファッションショー形式で最終審査会に臨んだ。昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、出場全チームがリモートで参加するオンライン形式での開催だったが、今回は3年ぶりにコンテスト会場である弘前市民会館に参加チームが集結する形で行われた。また、今年もYouTubeにて最終審査会のライブ配信を行った。
審査員
・原 由美子(ファッションディレクター)
・津森千里( TSUMORI CHISATO ファッションデザイナー)
・天津 憂(クリエイティブディレクター)
ゲスト審査員
・小湊千恵美(FASHIONSNAP.COM ファッションディレクター)
特別賞選考(海外ファッションブランド協会賞)
・笹野和泉 (海外ファッションブランド協会副会長/ジョルジオ アルマーニ ジャパン(株) 代表取締役社長)
受賞作品
優勝・キラリ賞
学校法人石川学園 横浜デザイン学院 高等課程(神奈川県)
作品名「単細胞な...」
作品コンセプト:自分が今、かわいいと思うモチーフだけを組み合わせ、絶妙なバランス感を大切に考えたデザインです。球体を細胞に見立てたイメージと、単純な考え方という言葉の意味から、単細胞をタイトルに選びました。こだわりポイントは、ベースの生地にこだわり、ワッフル生地を自分好みの赤に染めました。
※キラリ賞は出場チームの引率教員の投票によって決定する賞
準優勝
青森県立弘前実業高等学校(青森県)
作品名「gimmick」
作品コンセプト:ペンタローズの図形という実査には作ることのできないものを服につけたらどうなるのだろうという興味や、目の錯覚を利用した見て着て楽しい服を作りたいという思いからデザインしました。
第3位
山本学園情報文化専門学校(愛知県)
作品名「Mix」
作品コンセプト:私たちが目指したのは、日本の伝統工芸のMIX。そして、和と洋のMIXです。つまみ細工は、アクセサリーに使われる事が多いですが、服に取り入れたら、華やかで可愛らしくなり、新たな可能性が広がると思います。こだわりポイントは、つまみ細工は、約200個の花を、すべて手作業で作り上げたところです。
特別賞(海外ファッションブランド協会賞)・審査員特別賞(原由美子賞)
学校法人舘田学園五所川原第一高等学校(青森県)
作品名「瑠璃も玻璃も照らせば光る」
作品コンセプト:私たちは、テレビで見た日本伝統工芸品の「江戸切子」の迷いのない繊細でまっすぐなカッティング、透明感のある瑠璃色と白のコントラスト、光り輝くガラスの美しさに感動し、デザインしました。こだわりは、江戸切子の特徴でもある 矢来模様を立体的に表現すべく、何色もの違う素材の生地を重ね、切り込みをいれ、装飾を施しました。
審査員特別賞 (津森千里賞)
熊本県立熊本工業高等学校(熊本県)
作品名「梅雨の貴婦人」
作品コンセプト:この作品は、自分が美しいと思う雨粒やあじさいから着想を得てデザインしました。世間ではあまり好きな人がいない雨ですが、この作品を通して美しさを感じてもらえればいいなと思います。こだわりポイントは、作品全体についている雨粒です。ひとつひとつ手作りでとても大変でした。
審査員特別賞(天津憂賞)
大阪府立泉尾工業高等学校(大阪府)
作品名「雨」
作品コンセプト:この作品は、みずみずしいというテーマから、太陽は出ているけれど雨が降っている現像の天気雨を表現しました。雨を夜の雨、曇ったときの雨、とても晴れた時の雨の3つに分け、グラデーションになるよう、表しました。こだわりポイントは、ドレスに付いているビニールで作った雫の中に、空を表現した所です。
ゲスト審査員特別賞(小湊千恵美賞)
埼玉県立越谷総合技術高等学校(埼玉県)
作品名「CORONA」
作品コンセプト:この作品は、新型コロナウイルスで苦しんでいる沢山の人々に元気と希望を与えると同時に、もう一度感染対策について意識を高めて欲しいという想いを込めてデザインしました。コロナ収束を願う作品です。こだわりポイントは、医療関係者が着用している防護服を再現するため、2種類の布を重ね、互い違いにつまみ、ふくらみや動きを表現したところです。
ファッション甲子園
WEB:http://www.f-koshien.com/
Instagram:@fashionkoshien
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