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バズ・ラーマン監督の映画『エルヴィス』の衣装を
ミウッチャ・プラダが制作

2022.06.09

「PRADA(プラダ)」、「MIUMIU(ミュウミュウ)」のデザイナーを務めるミウッチャ・プラダが、これまで数々の賞を獲得している映画監督バズ・ラーマンと、アカデミー賞受賞衣装デザイナーのキャサリン・マーティンと協働し、映画『エルヴィス』のメインキャラクターが着用する複数の衣装を手掛けたことを発表。この3人のコラボレーションは、レオナルド・ディカプリオ主演の1996年の映画『ロミオ+ジュリエット』、2013年の映画『華麗なるギャツビー』などでも実現していて、本作における衣装制作はそんな長年のつながりを再構築するものといえる。

映画『エルヴィス』は、エルヴィス役にオースティン・バトラー、謎めいたマネージャーのトム・パーカー大佐役にオスカー俳優のトム・ハンクス、プリシラ役にはオリヴィア・デヨングといった俳優陣を迎え、エルヴィス・プレスリーの象徴的なスタイルと彼が生きた時代全体を讃えながら、彼の生き様と音楽を描き出す作品。

衣装は、実際にエルヴィスや妻のプリシラが着用していたものをそのまま再現するのではなく、プラダとミュウミュウの歴史を内包したアーカイブのアイテムを取り入れて、映画の中で描かれる時代を印象的に蘇らせるように、特別にデザインされた。

ミュウミュウは、そのときどきの時代のムードやスピリッツを、独自のコードに従って探求と再解釈を続けているブランド。過去のコレクションには、プリシラ・プレスリーのスタイルと共鳴するデザインのものもあり、それを元に当時のプリシラのファッションにリスペクトを捧げるような衣装が新たに制作された。プリシラがラスベガスで夜に行われたオープニングコンサートの際に着用していた、ビーズとフリンジをあしらったブロケードのパンツスーツなどからインスピレーションを得てデザインすることで、当時のムードを再現している。

プラダは、革命精神と自由への願望に突き動かされた時代の文化的背景に立ち返ることで、独自の美的解釈を展開してきたブランド。そんなブランドの概念を踏まえつつ、プリシラがNBCネットワークの番組『エルヴィス特集』で着用していたブラウンのスエードのジャケットに合わせてモヘアのセーターの上に纏ったツイードのドレスなど、実際に着用した衣装を映画のために再製作。プラダが手掛けたエルヴィスのプラムワインのキッドモヘアを用いた個性的なスーツなどは、シルエットや一目でわかるフォルムで一瞬にして過去を彷彿とさせながらも、現代的な魅力も感じられる衣装となっている。

不朽の存在であるエルヴィス・プレスリーの生き様と音楽を描いた映画『エルヴィス』は、その時代の世界観を創り出す衣装に注目して観てみると、より奥深さが味わえるはず。映画は7月1日に全国の劇場にて公開予定なのでぜひチェックしてみて。

PRADA
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