立ち止まったことも楽しかったと信じて
窮屈さの中で前に
進んでいこうとする日々をたたえたい
『装苑』2024年11月号 掲載
「本格的に絵を描き始めたのは20歳の頃で、人生の半分以上をかけていたことに大きく挫折したタイミングでした。目を背けられず、大きな何かが立ちふさがっているみたいでしたが、前向きでいたいという気持ちからです。作品の世界観が窮屈そうだったり、ふさがっていたり、それでもどこかポジティブだったりするのは、当時の気持ちの表れかもしれません」
selfie
スマートフォンなどで撮影した写真を背景に、3DCGのキャラクターをミックス。可愛らしくもダークな雰囲気をまとうデジタルアートはそのインパクトから目が離せなくなる。
「CGを選択したのはエンジニアでもあったからです。AIが普及し、自分が制作するアートでは、『新しい観点』『テクノロジーを組み合わせないとできない表現』『平面ではなく実態のある作品』が重要だと感じています。CG作品でも新形式の作品に挑戦する時は、それらを大事にしながら制作を行っていきたいです」
haunt
Red
クリエイタープロフィール
tsunotsuno つのつの○1998年生まれ、京都府出身。キャラクターをモチーフにアート作品を制作。2022年にheaven by MARC JACOBSのteaser artworkを制作し、一躍話題に。’23年、yama×キタニタツヤ「憧れのままに」のジャケット制作。また、同年に東京・原宿のAnicoremix Galleryで、個展「The end of traffic jams」を開催した。Instagram @tsunotsuno0831
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EUCHRONIA/ ユークロニア デザイナー
文化服装学院卒業の宮崎さんと佐藤さんによって立ち上げられたブランド。おのおのアパレル企業のデザイナーとして勤務した後、共にイギリスへ留学。2023年4月にユークロニアをスタートさせた。 Instagram:@euchronia_official