
ファッション業界で活躍する方々に、最近お気に入りのファッションアイテムを聞いてみました。
思わず買った理由と推しポイントをご紹介します。
トレンドに敏感な業界人のリアルバイ。
ぜひ参考にしてみてください。
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~今回紹介してくれる人~
ファッションPR
野村海弓希さん

Myuki Nomura●2001年生まれ。文化服装学院ニットデザイン科卒業後、PRエージェンシーに勤務。(Sakas PR)そのかたわら、様々なファッションブランドのイメージビジュアルのモデルを務める。
「ann demeulemeester(アン ドゥムルメステール)」の Anthoon High Comfort Tailored Blazer

現デザイナーであるステファノ・ガリーチが来日したタイミングで購入しました。直接お会いできる機会は滅多になく、このジャケットは特別な思い入れのある一着になっています。身幅にはしっかりと余裕がありながら、袖はすっきりと設計されていて、ガバッと羽織っても全体のシルエットが美しくまとまるところが気に入っています。裏地がコットンなので、きちんとした表情を保ちながらもラフに羽織れるのも嬉しいポイントです。
学生の頃は、肩肘を張るような緊張感のある洋服も好み、少し無理をしてでもおしゃれを楽しんでいました。しかし社会人になってからは、そうした無理をすることがなくなり、より自然体でいられる装いを求めるように。そんな中で、このジャケットは、エレガントでありながら今っぽい抜け感もあり、まさに今の自分にフィットする一着だと感じています。
ローライズでエイジングの効いたデニムとくたびれたTシャツを合わせることが多いです。クラシックなアイテムと組み合わせるよりも、ラフで表情のある服を掛け合わせることで、このジャケットの持つ品が際立つ気がしています。
ann demeulemeester
WEB:https://anndemeulemeester.com
Instagram:@anndemeulemeester_official
「bemerkung (べメルクング)」の fusion vest Jacket T

デザイナーの池田友彦さんとは元々知り合いで、展示会に伺った際に感動し、購入しました。長袖と半袖のベストがドッキングしたユニークなディテールで、ベストとしてもロンTとしても着られる汎用性の高さが一番の推しポイントです。一枚で存在感があるため、他のアイテムをシンプルにしてもコーディネート全体の主役になってくれます。また、立体的なシルエットがしっかり出るので、動いたときの見え方に迫力があり、写真映えするところも気に入っています。
最近は、シンプルなスタイリングにこのアイテムを合わせるのがマイブームです。カットソーを再構築したデザインなので、夏でもベストとして取り入れられ、Tシャツやタンクトップにレイヤードするだけで一気に装いに深みが増します。手持ちの服はくたびれたものが多いのですが、しっかりとした肉厚コットンが加わることでコーディネート全体に奥行きが出て、ファッションの幅が広がる感覚があってとてもお気に入りです。
bemerkung
Instagram:@bemer_kung
「Séfr(セファー)」のLes Sweater

光を含んだモヘアに惹かれて購入したアイテムです。学生時代にニット科だったこともあり、ニットのアイテムは季節を問わず集めています。特にモヘアは昔から好きで、このセファのニットはベビーモヘアを使用しているため、保温性がありながら軽やかで柔らかな表情が出るのが魅力です。秋冬はもちろん、春先まで快適に着られるのも気に入っているポイントです。
ピンクが好きで、冬のワードローブにはビビッドなピンクを選ぶことが多いのですが、このニットはそうした色味とも自然にグラデーションを作ってくれるので、とても合わせやすいです。また、絶妙にゆるく仕上げられた編み地が色のトーンと相まってリラックス感を生み出し、袖を通すだけで気分が上がる一着です。
編み地がゆるく仕上げられているので、インナーがほんのり透けるレイヤードスタイルで楽しんでいます。あえてボロボロになったインナーを合わせることで、肩の力が抜けたようなゆるいまとまりが生まれ、気に入っています。さらに、ウィンドブレーカーのような機能素材や無骨なミリタリーウェアといった真逆のアイテムと合わせても、質感のコントラストが効いて新鮮なバランスに。振り幅を楽しめるのも、このニットの面白さだと感じています。
Séfr
WEB:https://www.sefr-online.com/
Instagram:@sefr___