デニムから広がる、新たな“可能性”とは?
デニムが紡ぐアート展『SETO INLAND LINK』
出展した津野青嵐さん、八木華さん、藤原裕さんらに
直撃インタビュー&デニム加工工場の取材レポートも!

「一人一人の個性を尊重したものづくりを発信する。」
癒toRi18株式会社が考える、人とクリエイションの関係性。
代表の畝尾賢一さんにインタビュー!

癒toRi18株式会社の工場内にて、デニムにダメージ加工を施している様子。

2003年に創業以降、岡山県児島地区にある製造加工工場を拠点に、確かな技術力で国内外からの多くの信頼を築いてきた癒toRi18株式会社。

代表であり、本展の主催者でもある畝尾賢一さんに、今回の展覧会にかける思いを工場にて伺った。

働いてくれる仲間たちの“幸せ”を第一に考え、共に歩んでいく

工場内にて撮影した畝尾賢一さん。

展覧会を主催したのは初めてだったという畝尾さん。児島が誇るデニムの魅力を如何にして、これから産業の担い手となっていく若い世代に伝えられるかを模索し、本展を実行するに至ったという。

「デニム産業にもっと目を向けて欲しいという思いの元、誰もが気軽に楽しめるようなアプローチの仕方を考えた末、今回、来客してくれた方々が自由に見て感じとれるようなアートを基軸とした展覧会にしました。デニムという一つのツールを通じて、異なる個性をもったデザイナーやアーティストたちが織り成す多様な表現から、産地に目を向ける人が一人でも多く増えて欲しいと願っています。また、それにより、様々な人ともののつながりが芽生えて、新たなコミュニティが生まれることも期待しています。」

工場内では、活気あふれる若手の男女が精力的に作業工程に携わっている現場を目の当たりにした。その背景には、代表である畝尾さんの、共に働く同志である“人”に対する強い思いがあるという。

「固定概念にとらわれず、常にアップデートした柔軟な考え方で、年齢や性別、キャリアの差を超えた多種多様な人の個性を大事に、共に良いものを作りたいという思いが根底にあります。工場には、19歳から61歳のベテランまで、幅広い年齢の人が垣根無く一緒に働いています。そこで生まれるコミュニケーションから、豊かなクリエイションが生まれるよう、仲間同士の関係性を構築するようにしています。ただ、人により性格はもちろん違うので、そこを理解したうえで、個々とのコミュニケーションを図りながら、それぞれが持つ強みを探求し、仲間たちの幸せや楽しさを重要視し、皆で頑張っていこうという環境づくりを心がけています。また、今働いてくれている若い方たちが将来困らないように、人だけでなく産業自体を育てていくという取り組みも、県内外の方たちと共に行っています。今回の展覧会が、若い世代の皆様に響き、デニムに興味をもつきっかけとなり、一緒にものづくりに携わってくれる仲間が増えてくれたら嬉しいです。また、若い方に限らず、多くの方に様々なデニムの魅力を伝えていけるよう、新たなプロジェクトを模索し続けていきたいです。」

今やファッションシーンには欠かせない程大きな存在となったデニム。
国産デニムの発祥地として、岡山県で生まれる新たなものづくりと、癒toRi18株式会社が取り組む今後の展開にぜひ、注目してみて!

畝尾賢一
癒toRi18(株) 代表取締役 兼 放課後等デイサービス パントーン・フューチャー・スクール代表。
1982年生まれ、岡山県倉敷市出身。
高校卒業後、様々な仕事を転々とする中で繊維加工の分野と出会う。その後、若い人たちがチャレンジできる環境を作りたいとの想いから独立。デニム加工だけに留まらず、その技術を活かし、若い人も夢を抱けるような児島発の新しいプロジェクトの可能性を日々模索中。5児の父。
Instagram:@yutori_18

画像提供: SETO INLAND LINK


SETO INLAND LINK
WEB:https://s-inlink.com/
Instagram:@setoinlandlink

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