幼少期にテレビで海外ブランドのショーを見て、デザイナーに憧れを抱いたというユイ・テンニンさん。高校卒業後に日本へ留学し、東京モード学園に通った後、さらに学びを深めるためBFGUへ進んだ。

「純粋に作りたい服を追求しながら、自分の世界観を模索できる環境があり、とても楽しい学生生活でした。そしてブランドの軸となるコンセプトを決めたり、立ち上げのための準備期間でもありました」エミリ ユィが提案するのは、性別に関係なく自由に着られる、かわいさとかっこよさが融合した服。

胸もとに細かいスモッキングが施されたボリューム感のあるドレス。パフスリーブやリボンでロマンティックな印象に。￥62,700

「私自身がロマンティックでキュートなデザインと、ストリートのクールなデザインのどちらも好きなので、その両方が持つよさを落とし込めたらと思っています。アイテムもなるべく絞らず、女性にも男性にも自由に着てもらえるものを意識して作っています」

　2023-’24秋冬では、この数年の外に出ることがはばかられた状況と、子どもの頃、一人で家にいる時に母親の服を着て遊んでいた当時の気持ちを重ねた。どんな時でも楽しさをくれるファッションのパワーを、今あらためて伝えるようなコレクションに。

「まだまだブランドとしてスタートしたばかりですが、自分がデザインした服を好きになって着てくれる方を見ると、エミリ ユィが少しずつ広がっていく感じがして嬉しいです。今後は日本だけでなく、世界中のもっと多くの人に知ってもらい、目標の一つであるファッションショーも開催したいです」

裾のレースリボンがキュートなクロップトＴシャツ￥9,900、花模様のリベットが特徴的なコーデュロイのハーフパンツ￥30,800

キャンバス素材にキラキラしたラインストーンで立体的に表現した、アーガイル柄がポイントのジャケット￥79,200、シャツ￥36,300

ラインストーンでブランドロゴをあしらったクロップトスウェットシャツ￥19,800　photographs : Jun Tsuchiya（B.P.B., still life）

ミニ丈のローライズスカート。ウエスト中心のリボンは下着をイメージしたセクシーさのあるデザイン。￥29,700　photographs : Jun Tsuchiya（B.P.B., still life）