yoshiokubo(ヨシオクボ)は「傑作」をテーマに、アウトドアの機能性とカッティングの美しさが融合
Rakuten Fashion Week TOKYO 2025-’26AW レポート

2025.03.21

昨年でブランド創設20周年を迎えた、デザイナーの久保嘉男さんが手がけるヨシオクボ(YOSHIOKUBO)が、2025年秋冬コレクションを楽天ファッション・ウィークにて発表した。

今シーズンのテーマは「KESSAKU」。一般的な「非常に優れた作品」「最高の作品」を意味する「傑作」とは異なり、大阪弁の「思わず感心してしまう」「その発想はなかった」などの意味を持つ、爽快感すら伴う感情が含まれる「傑作」からインスピレーションを得ている。

ADのあとに記事が続きます

ADのあとに記事が続きます

インスピレーション源について久保さんは、「数多くのファッションブランドがあるなかで、自分がやらなくてはいけないことは、誰も作ったことのないような凝った洋服を作ることだと気が付いた」とコメント。

浅草の花やしきに会場を構えた今シーズンのコレクションは、アースカラーのルックを軸に、ポイントでビビッドなイエローやサーモンピンクのルックで構成。

素材にはナイロンを多用し、ディテールに切り替え、カッティング、ギャザーなどをふんだんに駆使した、ユニセックスのアイテムを発表した。

ファーストルックで登場したのは、光沢感のあるカーキブラウンのブルゾンにテーパードのパンツを合わせたセットアップ。アームとボトムス全体に大胆にギャザーが入ったことにより、複雑な光の反射を生み出している。

コレクション全体はアウトドアテイストなブルゾンをメインアイテムに構成しつつも、独創的な切り替えを用いたテーラードのセットアップも登場。特徴的なカッティングが目を惹くシャツを内側に合わせることで、唯一無二の立体感を生んでいる。

ラストルックにはバッファローを思わせる形が特徴の、超巨大なぬいぐるみバッグが登場。強烈なインパクトとユーモアでショーは幕を閉じた。

また、今回のショー会場では、メリーゴーランドや射的など、花やしきのアトラクションも通常通り運営されており、来場者たちは純粋にアトラクションを満喫することもできる。訪れた人たちにはプレスリリースとともに久保さんの顔を模したデザインの金太郎飴も配られており、気分はまるで遊園地に遊びにきたかのよう。

工夫を凝らした演出をすることに対して、「前シーズンで『ルミネ the よしもと』を会場にショーを開催した時、来場者が楽しめる形でショーを開催することがいかに重要かということを実感した」と久保さん。

終始遊び心を忘れない久保嘉男さんの世界観に、訪れた人は笑顔でその場を後にした。

yoshiokubo
WEB:yoshiokubo.jp
Instagram:@yoshiokubo_official

Courtesy of yoshiokubo
Text : SO-EN

\関連記事/
Rakuten Fashion Week Tokyo 2025-‘26 A/W レポート

RELATED POST

今、Instagram(インスタグラム)で求められる、新しいファッションコンテンツって?文...
M A S U デザイナー 後藤愼平に聞く、Instagram(インスタグラム)の活用術!文化服装...
リサ(BLACKPINK)や清原果耶さん、穂志もえかさんが来場!Louis Vuitton(ルイ・ヴィ...
道枝駿佑さん(なにわ男子)、フリーン・サローチャ、ジャレッド・レトなどが来場!Va...
UNDERCOVER(アンダーカバー)×Champion(チャンピオン)初のコラボレーションアイテ...