ヨーク、パリで初ショー。着想はジャン・アルプから。2026-’27年秋冬パリ・メンズファッションウィークより

2026.01.26

1月20日から6日間の日程で、2026-’27年秋冬パリ・メンズファッションウィークが開催され、66ブランドが公式スケジュールで新作を発表。注目のコレクションやトピックスをご紹介します。

YOKE PARIS FASHION WEEK FW26-27 22/01/2026 GAITE LYRIQUE PARIS

Fashion Prize of Tokyo 2026を受賞したヨーク(YOKE)がブランド初となるパリでのショーを開催しました。テーマは「BEYOND FORM(フォルムを超えて)」。日常着とアートをつなぐ試みを続けているデザイナーの寺田典夫さんが、今季インスパイアされたのは画家で彫刻家のジャン・アルプです。

寺田さんは、アルプが持つシュールレアリスムの美学や制作プロセスを再解釈。ランウェイで見せた光と影の演出もアルプの彫刻からの発想で、コントラストが効いた照明の下、ミニマルなワードローブが浮かび上がりました。丸みを帯びたシェイプは、アルプの彫刻を彷彿とさせるもので、ヘムの形を自由に変えられるワイヤー入りのトレンチコートやカーディガンが特徴的です。

ADのあとに記事が続きます

ADのあとに記事が続きます

「形状を記憶するような素材を使っていて、さらにワイヤーを入れています。着る人の力加減やその時の感覚で、毎日違う、その一瞬にしか生まれない服を表現しようと思いました。ジャン・アルプの自然からくる曲線の美しさを服に落とし込みたいというのがあって。パッと見は普通ですが、そんなことを意識して作りました」

ダークカラーを基調としたシルエットが続くなか、目を引いたのはランダムに折り目がついたヘリンボーンの生地。ニードルパンチで裏地とドッキングさせたというボンディング素材で、豊かな表情を持っています。

「折り目はボンディングの工程で、手の感覚から生まれたしわなので、同じものはできません。今回の象徴的な生地になったと思います。こうした偶然性というのが、このブランドらしいところでもあるので」

コレクションに込められているのは、独自性が光るディテールと素材。一見シンプルでありながら、着る人の個性を引き出してくれそうです。

全ルックを一挙公開!

Photos : Courtesy of YOKE
Text:B.P.B. Paris

RELATED POST

リック・オウエンスは、愛と光を宿す塔がテーマ。2026-’27年秋冬パリ・メンズファッシ...
【パリ FW2026】アン ドゥムルメステールが新作を発表
ウォニョン(IVE)、エマ・ワトソン、エラ(MEOVV)などが来場!Miu Miu(ミュウミュウ...
ANREALAGE(アンリアレイジ)のシャツ今欲しいトレンドアイテムを 装苑オンラインがセ...
ミハラヤスヒロが描く、“永遠の現在”という日常。2026-’27年秋冬パリ・メンズファッ...
ファレルによるルイ・ヴィトン、未来へ続くタイムレスな服。2026-’27年秋冬パリ・メン...
ドリス ヴァン ノッテン、メンズの最新作は旅立ちの物語。2026-’27年秋冬パリ・メンズ...
シンプルさの中に見せる強い個性、アンダーカバー流の日常着。2026-’27年秋冬パリ・メ...
サカイが新作を発表。2026-’27年秋冬パリ・メンズファッションウィークより
ケンゾーは創設者へのオマージュ、邸宅で結ばれる過去と現在。2026-’27年秋冬パリ・メ...
詩的な闘志、ヨウジヤマモト プールオムのランウェイ。2026-’27年秋冬パリ・メンズフ...
ディオールは、異なる時代とスタイルを大胆にミックス。ポール・ポワレも着想源に。20...