1月21日から6日間の日程で、2025-’26年秋冬パリ・メンズファッションウィークが開催され、約70ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見のショーや話題のトピックスをご紹介します。
未来人に向けたメッセージとともに、パワフルでエモーショナルなショーを見せたウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)。デザイナーが発信し続ける平和への思いは今回も根底にあり、宇宙規模での仲間のエイリアンが、多くのピースのモチーフとなって登場しました。
ヴィンテージブームの影で、新しいものを生み出すことに内向きなファッション界を危惧する気持ちも込められていて、配布されたコレクションノートには「創造を妨げるのは境界や限界ではなく、挑戦することへの恐れだ」との言葉が。
奇天烈な宇宙人キャラクターも現れ、ド派手な色にあふれたショーですが、細身のジャケットを合わせたクラシカルなスーツの提案もあり、クリエイションの幅の広さを感じさせました。
モデルたちはシリコン製の“エイリアン・フィンガー”を装着。ジョン・レノンの反戦歌「Give Peace a Chance(平和を我々に)」が流れたフィナーレには、“エイリアン・ソファー”で休みながら、長い指でピースサインを送っていました。
Photos : Courtesy of Walter Van Beirendonck
Text:B.P.B. Paris