ヴィクター&ロルフが示す、AI時代のクチュールの可能性。
2025年春夏オートクチュールウィークより

2025春夏オートクチュールウィークが1月27日から4日間の日程で開催
今シーズンの必見のショーや気になるトピックスをご紹介します

ヴィクター・ホルスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノエレン(Rolf Snoeren)が手がけるヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)は、毎回ユニークなコンセプトを掲げ、実験的なコレクションを発表しています。

今回、彼らが着目したのはテクノロジーとファッションの関係。人工知能の無限の可能性に対し、人間の創造性がもたらす豊かなデザインの可能性を探求したコレクションです。

シャネルを長年率いたカール・ラガーフェルドは、かつて「私はコンピューターのようなもので、シャネルのモードに接続されている」と語ったそうです。ヴィクター&ロルフは「今日ほどこの表現がふさわしい時代はない。人間はコンピューターの延長となり、ファッションブランドの遺産は処理されるべきデータの集合体となった」と、解説しています。

ショーは、オートクチュールの黄金時代さながらに、登場するルックのアイテムが読み上げられる演出で、ナレーターはAI。すべてのルックが「ベージュのトレンチ、白いシャツ、青いパンツ」として紹介されましたが、実際にはショートからロング、ミニマルからバロック調までと、驚くほど多様なシルエットが展開されました。使われた素材はシルクガザールのみです。シグネチャーのフリルやリボンをダイナミックに取り入れて、デジタル化できないアナログ技術が詰まっています。

Photos : Courtesy of VIKTOR&ROLF, ©Peter Stigter / Viktor&Rolf
Text:B.P.B. Paris

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