
3月22日(土)、村上亜樹が手がける「TAN(タン)」が2025年秋冬コレクションをRakuten Fashion Week Tokyoにて発表。設立10周年の節目に、ブランド初となるランウェイショーを開催した。
今季のインスピレーション源となったのは、デザイナーが数年前に一人旅で訪れたインドと、長年、生活を共にしたという愛犬との別れ。インドの美しい情景と香り、愛犬と過ごしたかけがえのない時間をTANらしくニットでポジティブに表現している。
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ファーストルックでは手編みのフリンジドレスを披露。毛足の長いジャカード生地を手で裂き、同じようにプリント生地も糸状にして編むことで作り上げた。”糸から衣服へ”をコンセプトに展開するブランドらしい一着だ。



今シーズン、特に目を引いたのはニットの糸が流れ落ちるようなジャケットとパンツのセットアップ。島精機製作所による、日本で一台のみのコンピュータ横編機「SRY」を用いてインレイ編みで作られたという特殊な生地は、歩くたびにフリンジのように揺れ動き、会場を大いに魅了した。



愛犬との思い出は、毛足の短い糸の「もこもこニット」で昇華。犬モチーフのバッグやケープ、オフショルダーのミニワンピースなどで展開した。全身、もこもこのニットで包まれたロングドレスは今季を象徴する一着だ。



ニットのアームカバーと一体型になったブーツはイタリアのシューズブランド「PELLICO(ペリーコ)」とのコラボレーション。マンネリになりがちな冬の足元にアクセントを加えてくれること間違いなしの注目アイテムだ。




また、グリーンやターコイズブルー、パープルやレッドなど鮮やかな色使いはインドの情景を想起させる。10年間で培ったニット作りの技術を土台にしながら、ブランドらしいセンシュアルさと今までにない大胆さを垣間見せたコレクションとなった。










TAN
WEB:https://tantantantantan.jp/
Instagram:@tan_official_jp
Courtesy of TAN
Photo:©JFWO
Text : SO-EN