衣装デザイナーの大門真優子さんが、パリ・ファッションウィーク期間中に自身の名前を冠したブランド「MAYUKO DAIMON」の2024年春夏コレクションを発表。ブランド初となるパリでのランウェイショーで、デザイナー自身がモデルとしてトップバッターを飾るというサプライズ演出も見られました。
「MAYUKO DAIMON」2024年春夏コレクションより。左がデザイナーの大門真優子さん。
9月27日と28日にパリで開かれ、22ブランドが参加した国際的なファッションイベント「グローバル フッション コレクティブ(Global Fashion Collective)」に大門さんは参加。2日間に及んだイベントのラストを飾りました。
独創的なフォルムとファンタジーあふれるモチーフが目を引いたコレクション。
大門さんは、東京とニューヨークでファッションデザインとオートクチュールの技術を学び、2014年に衣装デザイナーとしてのキャリアをスタート。映画、テレビドラマ、ミュージックビデオ、舞台など、様々な分野で衣装を手がけてきました。
和洋折衷のドレスや珊瑚のようなヘッドピースが登場。左はゲスト出演した女王蜂アヴちゃん。
コレクションのテーマは「MUSE;UM」。デザイナーが心惹かれる海と生まれ故郷のアジアがインスピレーションソースになり、青い蝶が海とアジアを旅する物語を描いています。
立体的な蝶のデコレーションに加え、波や貝を思わせるシルエットが印象的。
作品制作には伝統的なオートクチュールの技術と日本の特殊な加工技術を用い、10年の歳月をかけて開発したというオリジナルファブリックも使用。凝ったデコレーションのシルエットが続き、会場は神秘的なイマジネーションの世界に包まれました。
ショーのフィナーレより。
●大門真優子(だいもん・まゆこ)
衣装デザイナー。文化学園大学を経て、文化ファッション大学院大学を卒業。在学中にニューヨーク州立ファッション工科大学に留学し、オートクチュールの技術を学ぶ。現在は、映像ディレクター、プロダクトデザイナー、アーティストとしても活動するなど、マルチな才能を発揮。
Text : B.P.B. Paris