9月25日から9日間の日程で2024年春夏パリ・ファッションウィークが開催され、100以上のブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見ブランドやトピックスをご紹介します。
ディオール(DIOR)ウィメンズのクリエイティブディレクター、マリア・グラツィア・キウリは過去と未来が同時に存在する「現在」の意味を再考し、コレクションを制作。また、フェミニニティとフェミニズムの関係を探求し続けている彼女は、男性中心の社会において独立を主張し、その体制に異議を唱えてきた反逆者たちに関心を抱いたそうです。その反逆者たちとは、魔女や地母神の知恵の継承者など。
©️Laura-Sciacovelli
占星術に見られる月と太陽のモチーフ、繊細なギュピールレース、花のレントゲン写真のプリントなど、多種多様な装飾に加え、ジャンヌ・ダルクを思わせる中世の鎖帷子風ニットも登場。いくつかのファブリックは、イタリア人アーティストのアルベルト・ブッリの作品から着想され、裂け目、傷、焦げのエフェクトをかけた服も印象的です。
ショー会場の壁に設置されたビデオインスタレーションは、エレナ・ベラントーニによる没入感のある芸術作品『NOT HER』。性差別的な広告ビジュアルと支配的なステレオタイプに対するフレーズを用いて、ポップな世界観で構成されています。
All Photos : Copyright Dior
Text : B.P.B. Paris