2022-’23年秋冬パリ・ファッションウィークが開催。
必見コレクションや話題になったことなど、今シーズンのハイライトをご紹介します。

ヴァレンティノ（Valentino）は、鮮やかなピンク一色の会場で「ヴァレンティノ ピンク PP コレクション」を発表。

クリエイティブ ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリは、ピンクのトータルルックが大部分を占める実験的なコレクションを制作。一見すると可能性が狭まったように思われる枠組みの中で、表現の可能性を最大限に広げるという試みです。

中盤に挟まれたのはブラックのトータルルック。限られた色に集約された分、フォルムやディテールが鮮明に浮かび上がって見えます。提案されたのは、曲線のヘムが美しいミニマルなコンビネゾン、デリケートなフラワーレースのブラウス、マスキュリンなダブルジャケットのスーツ、ウエストをショイプしたフェミニンなミニドレスなど。様々なシルエットが展開され、エンブロイダリー、ラッフル、リボンと、クチュールメゾンらしい装飾が豪華です。使用されたピンクは、パントン・カラー・インスティテュート（カラートレンドの予測などを行う色のスペシャリスト）とのコラボレーションによって生み出されたそう。

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Text : B.P.B. Paris