2025-’26年秋冬オートクチュールウィークが7月7日から4日間の日程で開催。
今シーズンの必見のショーや気になるトピックスをご紹介します。

今シーズンもシャネルのクリエイション・スタジオが新作を手がけた。
シャネル(CHANEL)は、広大な自然への賛辞を込めたコレクションを発表した。ショー会場となったのは、お馴染みのグラン・パレ。舞台美術のイメージソースとなったのは、パリのカンボン通りのオートクチュール・サロンだった。イギリスの田園風景やスコットランドの荒野からもインスパイアされていたというガブリエル・シャネルが、シンプリシティへの回帰を始めた原点ともいえる場所である。
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今シーズンは特に、冬のシグネチャーピースを再考し、アイボリー、ベージュ、ブラウンなど、ナチュラルな色合いのスーツに焦点を当てている。全般を通してフリンジのディテールが目を引き、ファーのようなフェザーを組み合わせたツイードのアイテムも存在感があった。

また、刺繍やジュエルボタンに欠かせない要素となったのは、ガブリエルが大切にしていた麦の穂のモチーフ。黄金色の刺繍を全面にあしらったアンサンブルは、豊かな自然を象徴するかのようである。

ハイライトのイブニングの装いは、このメゾンらしい白黒のバイカラーでまとめられ、ウエストを見せる大胆なカットが新鮮。たっぷりと使われたレースが高貴なムードを演出し、牧歌的なテーマながら洗練された女性像を描き出していた。















































Photos : ©CHANEL / Courtesy of CHANEL
Text:B.P.B. Paris