【2022年春夏パリ・ファッションウィーク】
シャネルは’80年代のファッションショーをリバイバル

2021.10.06

2022年春夏パリ・ファッションウィークで、話題になったブランド、
気になったブランドをご紹介します。

CHANEL

シャネルは「グラン・パレ・エフェメール(仮設グラン・パレ)」でリアルショーを開催。カメラマンたちがランウェイを囲みシャッターを切るという、1980年代風の懐かしいファッションショーが再現されました。

会場にはイネス&ヴィノードの撮影による、カメラを構えたリリー=ローズ・デップ、アルマ・ホドロフスキー、ジェニー、レベッカ・デイアン、クアナ・ポッツの5人の写真が展示され、ランウェイ正面を飾るのは同じポーズをとるヴィヴィアン・ローナーのポートレートです。

「ファッションとは、服、モデル、そしてフォトグラファーですから」とヴィルジニー・ヴィアール。「かつてカール・ラガーフェルドもシャネルのキャンペーン写真を自ら撮影していました。そして、今日、私はフォトグラファーたちに呼びかけます。
私を支え、インスピレーションを与えてくれる、そんな彼らの視点から表現されるシャネルが大好きなのです」。

ショーは白と黒のスイムスーツからスタートし、続くのは色とりどりのツイードスーツやマルチカラーのミニドレスなど。四角やハートの様々な形のキルティングバッグがアクセントに効いています。終盤には、蝶の羽をモチーフにしたカラフルなシフォンのシリーズが展開され、高揚感あふれるステージに華やかに舞いました。

イネス&ヴィノード撮影のジェニー。Portrait by Inez & Vinoodh

Photos : ©CHANEL


Text : B.P.B. Paris