9月25日から9日間の日程で2024年春夏パリ・ファッションウィークが開催され、100以上のブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見ブランドやトピックスをご紹介します。
カルヴェン(Carven)は、新クリエイティブディレクターのルイーズ・トロッター(Louise Trotter)による初コレクションを発表。トロッターはラコステの元クリエイティブディレクターで、時代の空気に合ったクリエイションが高く評価されているデザイナーです。
第一弾で提案されたのは、ブランド創始者であるマダム・カルヴァンの精神を受け継ぐワードローブ。若々しくポジティブなムード、ドラマティックさを抑えた実用的なアプローチ、着る人に自信を与えて日常を豊かにしてくれるコレクションを目指したそうです。
オーバーサイズ、シースルー、素材の光沢感も特徴的で、インスピレーション源になったのは、画家アリソン・ワットの絵画「Warrender(2016)」。折り目のついたシンプルな白い紙を、トロンプルイユの技法を使って描いたその絵は、インビテーションのモチーフになり、ワットの作風は生地の陰影やミニマルなシルエットにも表れていました。
クリエイティブディレクターのルイーズ・トロッター(Louise Trotter)。
Text : B.P.B. Paris