シンガーソングライターのカネコアヤノさんの連載「ぼくの綺羅星」。カネコさんの心の宇宙の中で輝く星々を、写真家の大辻隆広さんの写真と言葉によって紹介しています。 今回はカネコさんが一緒に生活している、大好きなあのふたりとの時間をお届けします。
第1回「猫もいいけど犬も好き」は、こちら
第2回「陶芸したりぶらぶらしたり」は、こちら
第3回「昼下がりのお茶会」は、こちら
第4回「部屋とギター」は、こちら
photographs : Takahiro Otsuji
@photsuji
hair & make up : Risako Yamamoto
@risako_hm
カネコさんファンにはおなじみのふたり、愛猫の日の出ちゃん(上)と、晩ちゃん(下)。カネコさんとの暮らしにおいて先輩の日の出ちゃんは、愛らしさのなかに威厳も感じさせるような堂々たる雰囲気が印象的。晩ちゃんは、撮影中にもカメラの近くでポーズをとってくれるような愛されキャラの甘えん坊。
「ぼくの綺羅星」vo.3~5で撮影をおこなったのは、カネコさんのプライベートな空間である自室。カネコさんに、自身の部屋について、そしてそこで共に暮らす二匹の大切な相棒について尋ねました。
「最初に一人暮らしを始めたのは、24歳くらいの頃。インテリアを選ぶのがすごく楽しかったことを覚えています。実は”部屋づくり”は今でもよく分からなくて・・・。ただ、好きなものにはきちんとお金を払おうと思っています。それは家具や食器、飾る絵だけではなく、洋服も全部そう。消耗品でない限り、物は長く使うことを前提に、きちんと選んでお金を出そうって決めているんです。
だから私の部屋は、家具が少ないほうだと思います。テーブルと椅子2脚は『松本民芸家具』のもの。もともと人からもらって気に入っていた椅子が『松本民芸家具』だったので、揃えたかったんですよね。
私にとって理想の部屋は、きちんと自分の欲しい物を置けている空間です。住む場所は、立地自体は重視していなくて。今は家の近所に友達が結構住んでいて、そんな環境が好き。前の家は都心から少し離れていたのですが、一度色んなことに近づいてみたくて今の場所に引っ越したのが、結果的に良かったんです。以前、体調を崩してしまった時は近所の友達が助けてくれて、とてもありがたかったです。またいつか気分は変わって郊外などに行きたくなる日も来るかもしれません。あるがままの気分に従いたいと思っています。」
「一緒に住んでいる猫たち、”日の出”と”晩”のうち、1年くらい前にやってきたのが晩ちゃん。晩ちゃんは、友達のお母さんが保護した猫です。一目見て私が迎えたい!と思って。晩ちゃんは初めて会った時から人懐っこくて。一方、日の出のほうは貫禄があって、クール。最近、日の出はようやく晩ちゃんに心を開くようになりました(笑)。
やっぱり、猫二匹との生活はとってもいいですね。私自身ふたりにだいぶ支えられていますし、ずっとそばにいてほしいと思っています。猫は、いてくれないと無理になってしまいました。」
今回着ているのは、すべて「アシードンクラウド」。ブランドの定番である丸衿シャツをコットンリネン生地のワンピースに仕立てている。プリントされているのは、野ウサギをスケッチしたプリント柄。袖口がさりげなく膨らんだ5分袖もかわいい。胸元には、森に入ると洋服につくオナモミをイメージしたブローチを。
シャツワンピース¥44,000、胸につけたオナモミブローチ ¥9,350、ソックス ¥3,080 アシードンクラウド
WEB:www.aseedoncloud.jp
Instagram:@aseedoncloud
Ayano Kaneko●弾き語りとバンド形態でライブ活動を行っている。2016年4月に初の弾き語り作品『hug』、2017年9月には初のアナログレコード作品『群れたち』を発表。2018年に発表したアルバム『祝祭』は第11回CDショップ大賞2019入賞作品に選出。2019年に発表したアルバム『燦々』は第12回CDショップ大賞2020大賞<青>を受賞。2020年末に、配信シングル『腕の中でしか眠れない猫のように』をリリース。2021年4月14日(水)に最新アルバム『よすが』を発売。7月より、弾き語りツアー「カネコアヤノ単独演奏会『よすが』」を全国6カ所、全6公演にて開催予定。