アーティストのNAZEとアレキサンダージュリアンによる展覧会「ᎷᏐᎢᎬ ᎷᏐᎢᎬ」が2023年9⽉1⽇（⾦）〜9⽉24⽇（⽇）の期間に、⽇本橋で開催される。数多くのアーティストが客室の内装を⼿がけアートホテルとして有名なBnA_WALLの地下1階から1階の2フロア分のスペースに、「かかし」をモチーフにさまざまなパーツをコラージュしながら制作した、6m×6mの巨⼤な半⽴体作品を展示する。

2⽇（⼟）にはオープニングイベントとして公開かかし制作のパフォーマンスが行われ、NAZE、ジュリアンそれぞれの新作アパレルやオリジナルグッズも販売される。15⽇（⾦）には二人と親交の深いアーティストによる⼀夜限りのスペシャルライブも開催予定。

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案⼭⼦（かかし）それは⽥畑を荒らすスズメやカラスを脅して追い払うために作られた⼈形、仕掛けである 

⺠俗学者の柳⽥國男によると、我々の先祖には案⼭⼦の存在を単なる動物の⽣態や⾃然の法則以外に深く信頼し得るもの、つまり信仰があり「信仰の合理化、または呪法が技芸となっていく過程」と分析していた 

そして、⼈形としての案⼭⼦がどことなく愛嬌があるのは、その佇まいが神の依り代（よりしろ）とし、神様を⽥畑に呼びこみ、豊作を祈り、嵐から護る願いを込めて祀られたからである 

感染症も少しずつ収まりをみせ、⽇本橋では⼈々が⾏き交い始めた。海外からの訪問客、古くからの商⼈、スイーツを求めるカップル。そこにある多⾯性という豊かさを「畑」のようだと捉え直したとき、その豊かさを⾒護る存在を作りたくなった 

植物や廃材などで構成されたこの案⼭⼦は、⽇々変動するこの街を表現している

そして、この街の守護を祈願し制作したこの案⼭⼦も、我々が会得した技芸の過程である 

NAZE  アレキサンダージュリアン 

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