How to make “one-piece”
ワンピースの材料、作り方
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Interview
ミカゲシンデザイナー
進 美影インタビュー
「ワンルックでスタイリングが完成するワンピースは
メンズにも好評なシグネチャーアイテムの一つです」
モダンな大理石柄が印象的な、クールな表情のワンピースは、2021年に提案されたMIKAGE SHINのアイテム。元々そこに存在していたけれど、コロナ禍を経て浮き彫りとなった政治や差別などの社会問題について衝撃を受けたデザイナーの進美影さんが、「Invisible, Visible─普段見えていないものの可視化─」をテーマに着想した。例えば、地層深くに何千年もかけて堆積する大理石は、地上へと掘り起こされると経年の変化を美しい姿で表す。そうした「時の可視化」と人間の一元化されない内在美をテーマに、グラフィックやパターンワークに落とし込んだ。
「ワンルックで完成するワンピースは、忙しい現代人に重要なワードローブです。またこのワンピースはコロナ禍のニューヨークでデザイン画を描いたのですが、当時〝ワンマイルクローズ〟が出始めて、家で洗える生地にしようと思いました。社会の変化に応じて機能面やパターンにもニーズが反映されています。ワンピースは〝女性をよりハンサムに。男性はエレガントに〟とニュートラルなテイストを大事するブランドらしいアイデンティティが投影できるので重視して作っています。制作する時は、肩や袖など立体感を出すためにギャザーが入っている箇所は縫製が難しいかもしれません。生地は突っ張りが目立たないような伸縮性のないポリエステルやポリサテンがおすすめ。ドレープがソフトに出るので、デザインが生きると思います」
MIKAGE SHIN
WEB: https://mikageshin.com/
Instagram @mikageshin_official
Shin Mikage
1991年生まれ。早稲田大学卒業後、一般企業を経て2017年にパーソンズ美術大学に入学。’19年10月にニューヨークでブランドをスタート。’20年、日本に拠点を移し、’21年、東京コレクションに参加。ナラティブなコンセプトと建築的なデザインをミックスさせた、性別、年齢、国籍にとらわれない服を提案する。
『装苑』2022年11月号掲載
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