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知っておきたい!
ブンカとモードの100年史
〜100年間のファッションの歴史〜

2023.06.01

 1990年代 
過激なファッションへのアンチテーゼ?
ヘルムート・ラングのミニマリズム

けばけばしく陽気な’80年代モードへの反動か、’90年代に入るとミニマルなスタイルが登場する。代表格はヘルムート・ラングで、’94年春夏に発表されたピンクのシースルーで覆われたプレーンな白のタンクトップドレスは、ランウェイには物足りないくらいのシンプルさながら、飾らない美しさをたたえ、見るものに感動を与えた。

 1990年代 
マルタン・マルジェラが残した
ファッションとは何か、という問い

1988年にメゾン マルタン マルジェラを立ち上げて以来、マルタン・マルジェラが作るベーシックなのに違和感のある服、それらのコンセプチュアルな見せ方、モードに対する思想、ハンドクラフトによる現代アートのような一点物など、すべてのアプローチが鮮烈で、マルジェラ以前と以後ではファッションの捉え方を変えざるを得ないほど影響を与えている。

 1990年-2000年代 
アーキテクチャ、テクノロジー、モードを
行き来するフセイン・チャラヤンの先見性

テックドレスや家具スカートなど、ファッションにアーキテクチャやテクノロジーを持ち込み、モードを表現の場に、アーティストのようにインスタレーションやパフォーマンスでコレクションを発表してきたフセイン・チャラヤン。2000年春夏のリモートコントロールドレスは、飛行機の外装のようなドレスのフラップが開くと、中から繊細なチュールが現れるという仕掛けだった。

 2010年代 
美の境界を揺るがし新しい宇宙を作った、
アレキサンダー・マックイーン

サヴィル・ロウで培ったテーラリングを軸に、過去から未来までをモチーフにしてドラマティックに再構築するアレキサンダー・マックイーン。ファッションが呼び起こす虚栄心や欲望を、肯定的にも否定的にも見せたデザイナーだった。ニック・ナイト主宰のメディアSHOWstudioで配信された2010年春夏は、誰もが無料でショーの生配信を見られるようになった最初のコレクションとしても有名。

 2010年代 
多様化するトレンドに対抗する、
デザイナーのぶれない哲学

トレンドの多様化に伴い、デザイナーの内にある哲学にファンがつくようになってきた近年。洗練されたミニマルスタイルで爆発的にファンを得たセリーヌを率いたフィービー・ファイロや、アメリカトラディショナルをモードに変換し今なお頑なにそのスタイルを発展し続けているトム・ブラウンなど、細分化されたトレンドの代わりに、デザイナー自身の資質が人気の鍵となっていった。

 \文化学園の歩み/ 

――1993年

創立70周年記念行事として「KENZOの世界」展開催

――1995年

ヒット作となった『にんげんだもの』のほか文化出版局の書籍は、洋裁・手芸をメインに、服飾や料理、カルチャーなど幅広く展開されている。

文化出版局刊『にんげんだもの』100万部突破

――1996年

文化服装学院「BUNKAファッション・オープンカレッジ」を開講

――1998年

シンボルであった円形校舎に代わり、21階建ての高層新校舎が完成。大学棟、学院棟、共用棟の3棟が連なっている。

高層新校舎が完成

――1999年

文化式原型を改定
「文化・服装形態機能研究所」を設置
「文化学園ファッションリソースセンター」を開設

――2000年

新文化ボディを発表

――2002年

「文化学園国際交流センター」を開設
―サッカーW杯日韓共同開催

――2003年

文化学園80周年記念に行われた卒業生によるショーには、コシノジュンコ、津森千里、丸山敬太らが参加。

「新宿文化クイントビル」が竣工
「文化ファッションビジネススクール(BFB)」が開校
「文化・衣環境学研究所」「文化・住環境学研究所」を設置
文化学園創立80周年記念式典で「80人のクリエイターたち」のファッションショーを開催

――2005年

「文化学園知財センター」を開設
文化女子大学で第7回IFFTI国際会議・年次総会を開催
―愛知万博開催

――2006年

クリエイションとマネジメントを学び、ファッション産業のリーダーの育成を目指すBFGU。毎年行われるファッションウィークのレベルは高く、国内外から注目されている。

日本初のファッション専門職大学院「文化ファッション大学院大学(BFGU)」が開学
―iPS細胞発見

――2008年

「専門学校 文化服装学院広島校」が開校
「文化ファッション研究機構」を発足

――2010年

海外のファッションサイト「Fashionista」で世界のファッションスクール3位に

――2011年

「文化女子大学」「文化女子大学短期大学部」を「文化学園大学」「文化学園大学短期大学部」に改称

――2013年

「文化・ファッションテキスタイル研究所」「和装文化研究所」を設置

――2014年

「文化学園長野中学校」が開校

――2017年

イギリスのポール・スミス来校、特別講演開催

――2023年

文化学園創立100周年

参考文献
『文化ファッション大系 服飾関連専門講座⑥ 西洋服装史』文化服装学院 編
『ファッション辞典』文化出版局
『文化服装学院教育史 創設70年のあゆみと未来』文化学園・文化服装学院
『写真で見る文化学園八十年の軌跡』文化学園
『文化女子大学図書館所蔵 西洋服飾関係欧文文献解題・目録 続』石山 彰 著
『文化女子大学図書館蔵 西洋服飾ブック・コレクション』石山 彰 著
『FASHION世界服飾大図鑑【コンパクト版】』DK社 編 深井晃子〔日本語版監修〕河出書房新社
『京都服飾文化研究財団コレクション ファッション 18世紀から現代まで」TASCHEN
『身体の夢 ファッションOR見えないコルセット』京都服飾文化研究財団
『スキャパレッリ』パルマー・ホワイト 著 パルコ出版
『パリ・モードの200年』南 静 著 文化出版局
『パリ・モードの200年Ⅱ』南 静 著 文化出版局


【関連記事】
 ▼文化服装学院をめぐる過去と現在、未来をつなぐ連載 ブンカ 100歳×装苑


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