Remi Takenouchi
ウエスタン調にドクターマーチンらしい強さが融合したデザインがかわいい!
――ドクターマーチンとの最初の出会いは?
初めて買ったのは中学生の頃。パンクファッションに興味があって、思い込みで「絶対に黄色のチェックのスカートにライダースを着て、ドクターマーチンのシューズを履きたい!」と思っていた時期があって、黒の8ホールでUK製のものを古着屋で探して買った記憶があります。元々スキンズのスタイルが好きだったこともあり、自分で履くようになる前から、ドクターマーチンは憧れのブランドでした。デザインのバリエーションも多いので、一足買うとどんどん欲しくなるんですよね。はじめに黒を買って、次に白を買って、柄を買って、という風にコレクションが増えていきました。
――8ホールの「1460」や10ホールの「1490」など、これまで数多くの名品を生み出してきたドクターマーチン。Remi Takenouchiさんが特に愛用しているモデルは?
私はやっぱりスタンダードな8ホールばかり履いているのですが、たまに色や柄のあるもので変化を楽しんでいます。今でもすごく記憶に残っているのは、高校生の頃に買った黒地に花柄のもの。当時はボーイッシュな格好をよくしていたので、花柄でもガーリー過ぎないかっこよさがあるところが好きでよく履いていました。その後は、全身黒い服に足元だけ白の8ホールを履くというスタイルにハマっていた頃があったり。でもやっぱり、未だに一番愛用しているのは最初に買った黒の8ホール。自分の足に馴染んでいく経過が楽しくてずっと大切に履いています。
10ホールを買い始めたのはここ2、3年。普段、シンプルな服を着ていることが多いので、その分、足元はごついほうがバランスがいいんです。私は身長が小さいので、厚底のバリエーションも多い、ドクターマーチンはちびっ子の味方だと思っています(笑)。実はローカットはまだ試したことがなくて、いつか挑戦してみたいなという気持ちもありつつ、自分の中の服を着る時の黄金比として、足首をキュッとさせていたいというのがあるので、今はやっぱりブーツに惹かれてしまいます。
――今回、“GOTHIC AMERICANA”コレクションの中から「JADON HI」と「SATCHEL」を選んでいただきましたが、その理由は?
自分のコーディネートに取り入れた時のイメージが湧いて、リアルに一番履くと思ったから!元々ウエスタンブーツも好きなんですが、独特なシルエットをしていて存在感が強すぎたり、沢山歩くのでコーディネートしにくい部分があり、私には結構ハードルが高いアイテムだったんです。“GOTHIC AMERICANA”コレクションはウエスタン調を取り入れながらもモダンに仕上がっていていいなって。どんなファッションスタイルの人でもコーディネートしやすいんじゃないかなと思いました。
ここ数年、仕事の時以外はほとんど小さいバッグしか持たないので、「SATCHEL」は使いやすいサイズ感でいいですね。バッグのサイドに靴とお揃いのコンチョが付いていたり、細かなモチーフもかわいい!テーマに「ゴシック」とあるだけあって、毒っ気のある黒白のバランスもマーチンらしく魅力的で、ドンピシャで好きな世界観でした。
――Remi Takenouchiさんが独自のスタイリングを生み出す上で大事にしていることは?
普遍的であることはいつも意識していて、何年か経って見返した時、流行でこういうことやってたなっていうよりも、適度に流行を入れてずっと通用するものを作りたいと思うんです。時代や年齢を問わず、いつ誰が見てもかっこいいな、面白いなって思えるものを生み出していきたいです。
ドクターマーチンも普遍的なかっこよさを持ちながら、常にパワーアップしていますよね。初めて履いた頃からシンプルな良さを感じていましたが、今回の“GOTHIC AMERICANA”コレクションや、様々なブランドとのコラボレーションなど、時を経てより強度が増していっているように思います。
――「JADON HI」と「SATCHEL」を使って組んでいただいたセルフコーディネートのポイントは?
私は1日の中で働いている時間が一番長いので、普段の仕事着に合わせられたらいいなと思い、最近よく着ているジャンプスーツをメインに、“GOTHIC AMERICANA”というテーマに沿ってフリンジの付け袖やウエスタンなムードを感じるイヤリングでコーディネートしました。ブーツもバッグもホワイトステッチの存在感があるので、シンプルなコーディネートがぐっと引き締まりました。
――スタイリストとして、“GOTHIC AMERICANA”コレクションのアイテムを使ったスタイリングを提案するとしたら?
「JADON HI」を履くならパンツに合わせるスタイルももちろん好きなんですが、スリットが入ったタイトなロングスカートでIラインを作ってさりげなくのぞかせてもかっこよさそう!振り切ったスタイリングにしたいなら、とことんカラフルな柄の服に合わせて派手にするのもかわいいし、もしくは、シンプルだけどディテールが少し特徴的な服などと合わせて、個性を出しつつシックにまとめるのもいいなと思います。
Remi Takenouchiさんが
選んだアイテムはこちら!
JADON HI & SATCHEL
ホワイトステッチの刺繍や、ループタイからインスパイアされたというコンチョをアクセントに“GOTHIC AMERICANA”を大胆に表現した10ホールブーツ「JADON HI」¥40,700、丈夫なキエフ・レザーにホワイトのウエスタン風ステッチワークが印象的な7インチのミニ・クロスボディ・バッグ「SATCHEL」¥18,700 ドクターマーチン(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン)
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Remi Takenouchi
2007年 ロンドンにてフリーランススタイリストとして独立後、2012年帰国。エッジーかつストーリーを感じる世界観で、ファッション・アートのスタイリングディレクション、コスチュームデザイン&制作を手掛ける。広告・ミュージックビデオ・映画・ドラマ・雑誌・舞台など幅広いジャンルにて活躍中。
Instagram:@remitakenouchi