グループとしてよりオリジナルに、さらにパワフルにと進化し続けているSixTONES。彼らの<こんな時代だからこそ、自分たちの声を届けたい/みんなの声が聴きたい>という思いがつまった3rdアルバム『声』を引っ提げてはじまったツアー「慣声の法則」では今年1月~4月までに、全国8カ所・31公演でのべ52万以上が熱狂し、その集大成として初の単独ドーム公演となる「慣声の法則 in DOME」を実現させた。このドーム公演では、「慣声の法則」をドームバージョンへとアップデートされ、ステージングや衣装などのここかしこにサプライズが散りばめられた、まさにスペシャルなライブとなったのだ。
この「慣声の法則 in DOME」より、ドーム公演最終日となった4月23日(日)の東京ドーム公演が収録されたBlu-ray & DVD が11月1日(水)に遂に発売。東京ドームではサプライズゲストの登場も話題になったが、初日のYOSHIKIさん(X JAPAN)、最終日の常田大希さん(King Gnu)のパフォーマンスシーンも含まれているというからうれしい。
生でライブを体感するその感動はあまりにも特別なものだが、映像では、何度でも、そして細部までじっくり堪能できるというまた違った味わいがある。会場へ行けなかった人も、参戦できた人も、あらためてSixTONESの特別なライブと奇跡のような一瞬を共有してほしい。そこに新たな発見と喜びがあるはずだから。『装苑』では、あらためて「慣声の法則 in DOME」にフォーカスし、「慣声の法則」との違いに注目しながら見てみたい。
夢見てきたドームライブ、はじまりの一着
「慣声の法則 in DOME」バーションのオープニング衣装
「慣声の法則 in DOME」LIVE DVD / Blu-ray digeST
コンサートの記憶がよみがえる時、そこに浮かぶメンバーの姿とともにその時にまとっていた衣装も色濃く浮かぶ。ドーム公演を振り返るにあたって特に目を引いたのは、「慣声の法則」ともその様相をがらりと変えた、新たな衣装2種だった。
ステージのはじまり。暗転した会場内でのステージが始まるまでのカウントダウンは、その一秒がとてつもなく長く感じるが、今か今かと待つその胸の高まりと期待が大きいほどに、メンバーが姿を現した時のインパクトは強烈なもの。その分、はじまりを彩るオープニング衣装は、アーティストにとっても観客にとっても大切な一着である。まして、ドームという念願だったステージの1着目としてSixTONESがまとったのは、白と黒をベースに、ゴールドとシルバーのチェーンやビジューでたっぷりと装飾されたオープニング衣装。クールで威風堂々としたオープニング衣装。たっぷりのファーで華やかなシルエットを象っている。
ジェシーは王のように迫力満点のロングコート。スリムパンツを合わせて抜群のスタイルのよさが際立つ。京本大我のアウターは、ライダースジャケットをベースにふわっふわのファーの純白の袖でメリハリの効いたデザインで、黒いグローブでマイクを持つ手もとをクールに引き締めて、パンツをブーツインした足もとも粋だ。松村北斗は左右に白と黒が大胆に配色されたテーラードジャケットにたっぷりのファー。あげた腕とともにふんわりとボリューミーな白いパフスリーブの柔らかな動きも魅力的。履きこなしが難しいであろうたっぷりボリュームのボンタンパンツをものにしているところはさすがだ。髙地優吾はテーラードをベースにしたゼブラ柄コートで右腕にはレザーのパーツを重ね、白のワイドパンツを合わせてスマートかつ大胆なスタイル。動くたびに揺れる、重ねたロングネックレスも似合っている。森本慎太郎は、ワイルドなスタイル。ノースリーブのファーブルゾンのインナーは黒のタンクトップに、左右で白と黒がシンメトリーのスーパーワイドパンツで、一挙一動をダイナミックに見せていた。シャープなシルエットでクールに魅せたのは田中樹。黒いジャケットに黒いパンツというオールブラックに、肩にかけたファーがグッドバランス。
異素材の組み合わせでしっかりと凹凸で存在感をだしながら、たっぷりのチェーンやフリンジ、さらにハンドライティング風の柄、白と黒の配色など洗練されたデザインに、SixTONESらしさが凝縮された一着だった。
このオープニング衣装でスタートダッシュをはかると、「Boom-Pow-Wow!」まで一気にヒートアップ。ドームが揺れるかのような熱気に帯びた。
次に登場したのは、「慣声の法則」でオープニング衣装だった、よい意味で全く異なるメンバーの個性をしっかりと立たせ強調したカジュアルスタイル。とはいえ、ステージにふさわしく見事にグレードアップされている。
「ABARERO」 from LIVE DVD/BD 「慣声の法則 in DOME」(2023.4.23 TOKYO DOME)
「Drive」 from LIVE DVD/BD 「慣声の法則 in DOME」(2023.4.23 TOKYO DOME)
そして中盤、この日のスペシャルゲストは「マスカラ」を手掛けた常田大希。神掛かったギタープレイでメインステージにその姿を現すと、メンバーも観客も大興奮。「マスカラ」はもちろんのこと、カスタムされた四駆に乗って会場を一周しながら実現した「Vinyl」や「NEW ERA」のセッションにはともに音楽を奏でる素敵さや楽しさが会場を包んだ。
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