クリエイションの祭典「NEW ENERGY TOKYO」で出会った、
新鋭クリエイター達にインタビュー!創作にとって大切なことは?

2023.10.20

様々な分野の注目デザイナーやアーテイスト、企業などがジャンルを超えて一同に集結するクリエイションの祭典「NEW ENERGY TOKYO」が、9月7日(木)〜10日(日)の4日間、東京の「新宿住友ビル三角広場」にて開催された。ファッション、ライフスタイル、アートと分野を横断して、多様なクリエイターのエネルギーが集結する本展示。今年は「365°」をキーワードに掲げ、総勢250組が集結し、約8,000人が来場した。クリエイションへの情熱と、時代を見据えた新たな表現を模索する「NEW ENEGY」な注目の5アーティスト・ブランド・クリエイターに、創作の源にあるエナジーのありかを尋ねました。あわせて、熱気にあふれていた会場の様子もお伝えします。

photographs : Josui (B.P.B.)

about NEW ENERGY TOKYO

合同展+マーケットの複合型イベント。社会や環境に配慮したブランドが集まる「NORTH AREA」、NEW ENERGYが提案するウェルネスを体験できる「EAST AREA」、ファッションのエナジーに触れる「SOUTH AREA」、生活を彩る雑貨などが並ぶ「WEST AREA」、ショッピングやフードトラック、アート鑑賞までよくばりに楽しめる「ISLAND AREA」、幅広いジャンルのアーティストがクリエイションを披露する「PERFORMING CROSSING」で構成。2023年は、あらゆる可能性、未来、オルタナティブな領域を探求することをテーマに「365°」をキーワードに掲げた。

creator’s voice1
生き物のような物体が織りなす、現代の曼荼羅を描くアーティスト

Maoka Ueda

Maoka Ueda  アーティスト。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズのFoundation course、ロンドン大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツのGraphic Disign and Communication学科にてアートとデザインを学ぶ。今年9月に、個展『The Cather in the Mirage』を開催。2023年の「NEW ENERGY TOKYO」メインビジュアルを手がけた。

「魂や思想など物質を超えるものが作品の中に血として流れていることが大事」

1.クリエイションをする上で、大切にされていることを教えてください。
私はイギリスの芸大にてアート&デザインを学んだのですが、当時、毎日教授が耳にタコができるほど繰り返していた言葉が「PASSION(情熱)」でした。「あなたは何にPASSIONを感じるの?」、「あなたの表現したいPASSIONは何?」、「この作品からはPASSIONを感じない!」……。自分の造るものに常に情熱が宿っているか。いくら技術が優れていても「自分自身がいない作品」は全く評価を得られない。むしろ学科を通して技術を教わる過程がほとんどなく、自分の興味対象が何かを知りより理解するためのリサーチに充てる時間が8割、アウトプットや制作に使う時間が2割という感じでした。

事実の模倣ではなく、それを見て触れて自分が抱いた感情は何かをまずは掘り下げる。今も制作を繰り返す中で自分のPASSIONに向き合うことは一番大切にしていることです。

「NEW ENERGY」でのMaoka Uedaさんのブース展示風景。

2.NEW ENERGYに参加したいと思われた理由を教えていただけますか?
365°という今回のコンセプトをお聞きした時、円周のその先にある秘境のようなワクワクするテーマだと感じました。私の作品に込めている思想とも重なる部分もあり共感し参加させていただきました。「NEW ENERGY」のように、多岐にわたる分野の様々なブランドやアーティストと一緒に展示をするような機会は私にとって初めてでした。会場では様々なクリエイションに触れ、まさに自分にとっても新しいエナジーと刺激がもらえるような貴重な経験でした。

©︎Maoka Ueda

3.Maokaさんのクリエイションを突き動かす「エナジー」は何ですか?
私にとってのエナジーは、きわめてパーソナルなものかもしれませんが、自分が第六感的に見えているものが何なのか知りたい!という内的探究心からきているかもしれません。
または物質的には存在しないもの、直感的にふと見えるもの、花そのものよりもその花の色やゆらぎから見えてくる神秘的な生命力などを描き留めておきたい!という、シンプルな欲求みたいなものであったりもします。

4.今、ものづくりや表現には何が必要だと思いますか?
最近はAIの進化によって、“人が美しいと感じるもの”を総合的に割り出し出力することが可能になり、見栄えのいいモノは人の手にかからずとも自動で生産できるようになってしまいました。なので、見栄えがいいことや精工であることに最大限こだわるよりも、もっと、魂や思想など物質を超えるものが作品の中に血として流れていることが大事なのだと私は思います。クリエイションをする中で自分自身が楽しいとか、きついとかを通して自分と向き合う、作品と共に成長していくようなこと。きっと作品はその時その時の自分の足跡みたいなもので、それ自体が本質ではないのだと思います。

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中綿素材だけで生み出す、工芸的クチュール

Raxxy

Raxxy   2020年にデザイナーのウィリアム・シェンとスーパーモデルのファン・ジアピンによって設立。中国の伝統文化と現代のファッション、テクノロジーを巧みに融合させ、ダウンジャケットの新しい可能性を求める革新的なブランド。その斬新なアプローチは、2Dピース構造を超越し、カラフルな3Dブロックシステムで表現されているのが特徴。手作業によるクチュールライクな作りもブランドを象徴するものだ。この独自の手法により、従来の枠を超えた美しいデザインが実現され、新たなファッションの領域を開拓している。

「最も重要なのは、持続的な活力を持ち、100年続くブランドになれるかどうか」

1.ブランドのクリエイションやものづくりをする上で、大切にされていることを教えてください。
最も重要なのは、そのブランドが持続的な活力を持ち、100年続くブランドになれるかどうかということです。第一は大胆なデザインをクリエイトすることが必要です。クリエイションは比較的、簡単なことですが、難しいのはイノベーションの背後にある論理、方程式を理論化することです。第二は、デザインにおける持続可能性です。すべての革新的なアイデアを計画し、それを徐々に発表していくことが重要です。そうすることで常に進化し続けるブランドとして皆さんに認識していただきたいです。

「NEW ENERGY」でのRaxxyブース展示風景。

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