深川麻衣とラランドのサーヤが出演するドラマがスタート。
ドラマ、美容、ファッションを語る。

2022.11.10

11月1日からスタートしたドラマ「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」。美容に関心の深い、女優のMEGUMIが企画・プロデュースを手掛けていることで話題を呼んでいる。主演の有加里壱子(ゆうかり・いちこ)役には、女優の深川麻衣。壱子の親友役にはラランドのサーヤ。女性なら誰もが気になる美容ということがキーワードになったストーリー。見た目はもちろん心も美しくなることを追求した、「観て美しくなるドラマ」。ここでは深川麻衣とサーヤに、ドラマのことや普段の美容について思うこと、そしてファッションのことなどを聞く。

― 既にドラマがスタートしていますが、それぞれの役柄をご説明ください

深川麻衣(以下 深川) 私が演じている有加里壱子は、もともとアナウンサーで出世街道をまっしぐらだったんですが、意図せず不倫をしてしまい芸能界から干され、どん底に落ちるという役。でも必死にそこから這い上がる、とってもバイタリティのある根が強い女の子なんです。誰しも困難に直面することはあると思うんですが、その時の心の持ちようが壱子はすごくて、常に前向きなんです。逆に私が元気をもらえる。そういう考え方が参考になるし憧れます。

― 深川さんの性格とリンクされる部分はありますか?

深川 背水の陣とかではないでのすが、やるしかないというときの勢いとかは共感できます。もし自分が同じ状況になった時に、そこまで自分がカリスマを目指そうと同じ目標を掲げられるかといえば、それはできないかもしれない。壱子は本当にめちゃくちゃ強い人だなと思います。生き方を含めて羨ましくなるところはありますね。

― サーヤさんの役は?

サーヤ ヨッピという有加里壱子ちゃんの親友の役です。学生時代の古くからの友達なんですが、ある時不祥事が起きて壱子の周りから友達が離れていくという中で、唯一変わらず友達でいた人。世間体よりも自分の心の居心地を優先する性格で、あからさまな親切をするのは苦手だけど、大切な人はずっと大切にしたいという。台本を読んで、似ている部分もあって、特に深夜テンションの自分に近い感じがしました。

― 自分のテンションを保ちながらドラマの役柄に入っているんですね

サーヤ いい意味でデリカシーない感じがしました。(笑)

― 女優のMEGUMIさんの企画のドラマですが、MEGUMIさんならではのストーリーをどこに感じましたか?

深川 MEGUMIさんの実体験を細かく聞いたわけではないのですが、今までの経験、体験などMEGUMIさんが芸能界で見聞きしたことを盛り込んでいるようです。それが脚本にも反映されていて、細部にわたり女性ならではの視点ということを感じます。MEGUMIさんと取材を受けたときに、“美容って優雅なイメージがあるけれど、実際は気合いもいる。でもそれが自分と向き合う時間になる”とおっしゃっていて。確かにそうだなぁと、横で聞いていて感動しました。あらためてMEGUMIさんプロデュースと聞いたときに、間違いなく面白いドラマになると思いました。

サーヤ MEGUMIさんの美容に関してのSNSは、前からフォローしていていろいろ見ていたので、企画されたということでこれは“絶対見なきゃ!”と思いました。キャスティグされるより見たいと思ったのが先。MEGUMIさんは若いクリエーターのかたともお仕事しているから、感覚が若々しいし、センスのある方だなと思っていたので今回ご一緒できてとても嬉しかったです。昨年1年間はストレスでお酒飲みまくって、ぶくぶく太っていて常に顔がむくんでいました。朝まで飲んでそのまま仕事行くという超不健康な毎日。美容なんかまったく眼中になくて。で、その年の大晦日にその1年で一番ひどい二日酔いになって反省して、来年はこんなことはしないと決意したんです。健康になろう!と。実行するとそれがメンタルにも効くんだなと思いました。食事も3食きちんととって、化粧もちゃんとして。それだけでメンタル救われた部分がありました。今回の脚本を読んだ時に“ホントにそうだなあ”と実感しました。

― 美容で助けられる部分はありますよね。サーヤさんは実体験として経験されたんですね

サーヤ 結構ありましたね。随分と体調も変わりましたし。体調変わるとメンタルも変わるんだなと。それからはお酒も気をつけてます。

― 深川さんは美容が自分を変えたという経験ありますか?

深川 仕事が立て込んでいると、スキンケアの時間も本当に最低限になってしまっていることに気づいて。あとはロケ弁が多いとどうしても野菜を食べる機会も少なくなりますし、栄養も偏るし睡眠時間も不規則になってしまったり。帰ってきても身体をゆっくりケアする時間とかは二の次で、とにかく寝なくちゃってなるんです。今回は、美容がテーマのドラマなので、自分も意識を高めなくてはとMEGUMIさんにスキンケアの気になることもたくさん質問しました。忙しくてもそういう時間を意識して確保することの大切さを改めて実感しましたね。肌が綺麗だとそれだけで嬉しくなりますし、自分の自己肯定感を上げることにも繋がっていくと思います。ドラマにも通じているテーマでもありますね。これからも、続けて実践していけたらと思っています。

― お二人とも肌がきれいですが、ほかに何か特別なことはやっていますか?

深川 意識しているのは、保湿ですかね。いちばん大事だと思っていて。MEGUMIさんはシートパックを毎日欠かさずしているらしいのですが、“毎日やったら絶対に変わってくるよ”とお聞きして、それから私も毎日実践してみたんです。そしたら、徐々に肌のキメが整っていって、乾燥しにくくなったのを実感して。乾燥肌が少し改善されてきました。

― やはり保湿なんですね。1日5分でも、毎日となるとなかなかできないものですよね。

サーヤ MEGUMIさんが言ってましたよ、保湿が一番大事だって。私もMEGUMIさんおすすめのパックたくさん買いこんじゃいました。お水ものんで、ビタミンも採って。

― メークはその日の気分や予定などによって変えて楽しむところがありますが、今日の気分だとどんなメークをしますか?

深川 女友達とかと会う。ということで言えば、リップの色で楽しむかな。私、メークで重きを置いているのが眉毛とリップなんです。眉毛はもともと薄いので、はっきり書くのが好きです。沖縄の人のような眉毛に憧れます。リップはたくさんの色を前にして選ぶのが楽しいですね。だいたいその時のファッションに合わせて決めます。

サーヤ 私はバラエティなどではヘアメークは基本自分でやるんです。時々バラエティでヘアメークさんが年配の方の時があって、ある時、相方がタイのアナウンサーみたいにされたときがあったんです。ドーランの色も濃くて七三で髪を固められて。で、私は自分でやろうって。基本、服に合わせてますね。今日は衣装がセットアップだったので、強い感じにしようと思ってブラウンとかブラックとかのアイシャドウを使いました。私服では黒が多いのでリップを赤くして全体が暗くならないようにしてます。

― 髪を黒にしたからとてもエキゾチックなイメージです。ドラマではブルーの髪でしたね?

サーヤ あれは地毛を染めているんですけど、どうにか頑張ってブルーを保ってました。昔は結構派手な髪色でしたね。いろいろやりまくって黒に落ち着いて。髪だけは丈夫なんですよ。何度ブリーチしても元気。

― お二人とも絵を描くのが得意だとか

深川 高校が芸術科のある学校で、1年生の時に日本画や油絵、染色、デザインを勉強して、2年の時にデザインを専攻しました。

サーヤ 私は中高と美術部で。

― 絵の上手な人はお化粧が上手だと思うんですが、実感ありますか

深川サーヤ あー、そうかも!

サーヤ 色彩感覚とかは生かされているかも!

― 色のグラデーションをつけたり、眉毛の書き方とかアイラインとかそう感じませんか?

深川 私、メイクさんに「ネイルを塗るのが早くて綺麗」ってよく褒められるんです。笑
筆をもって色を塗っているのが絵を描く感覚と近いのかもしれないですね。

サーヤ そう言われてみれば、この色とこの色合うとか、直感でわかる。あとこれとこれは反対色だからとか。でもネイルは下手なんですよ、油絵やってたのに。利き手じゃないほうで塗ると、がったがたになっちゃう。

― ファッションもコスメと同じように内面を表現するツールだと思いますが、服を着るときにそのようなこと意識しますか

深川 自分にとって居心地のいい服を着ることが基本なんですが、ちょっと今日はいつもと違う感じで行ってみようかなって冒険することも好きです。服もメークもそういうことで全然違う自分になれるような気がするし、それがとても面白い。逆になんで今日こんな服着て着ちゃったんだろうって、気分が下がっちゃうこともあります。服も大事ですね。

― ファッションでいうとどんなスタイルが好きですか?

深川 私も、わりと黒を着ることが多いですね。冬などは赤とか原色が着たくなったりもします。街が落ち着いた色になってくるので明るい色を選ぶことが多いですね。アイテム的には、ニットが大好きで毎年買うのでどんどん増えちゃいます。

― サーヤさんはいかがですか?

サーヤ 私はストリートなスタイルが多くて、基本メンズのアイテムです。ぴたっとするよりオーバーサイズのもの。メンズを着た時のちょっと肩が落ちていたりするバランスが好き。ショップとかもメンズの方が好きですね。友達がやっているスケボーのブランドの服とかも着ますね。ボトムはパンツが多いですね。パーティーとかあるときは少し気分変えますけど。

― それぞれの立場からこの後のドラマの見どころを教えてください

深川 いいテンポでストーリーが進んでいくので、飽きることなく見ていただけるんじゃないかなと思います。壱子としては1話で不倫をして人生を詰んでしまい、そこからどう再スタートしていこうかと作戦を立てていくんですけが、どうカリスマへの道を歩んでいくのか。そこを注目してほしいです。監督もMEGUMIさんも壱子とヨッピの関係性にこだわって考えているので、そのあたりの女子同士の素の会話なども面白いと思います。

サーヤ とにかく現場が楽しかった。全然バラエティとは違いますね。ドラマはいろんな人の力で成り立っているんですね。よく試写会とかで、“皆さんのおかげでいいものが出来ました・・“とか言っているのがやっとわかりました。1話の出来上がりを見ていても独特なテンポ感が楽しい。あと、壱子は詰む前から精神は結構強い女の子なんですが、完全に詰んだとなってからも、立て直していく感じがいいんです。不必要に人の心にずかずかと平気で踏みこめるようになった現在の社会において、自分の人生や美にフォーカスを当てる壱子の抜け感と潔さは、大切なことだなと思いました。今の社会と壱子を重ね合わせてみるのも面白いです。

深川麻衣
ジャンパースカート ¥66,000、シャツ ¥33,000 オーラリー 
オーラリー TEL 03-6427-7141
stylist:Miku Hara
hair & makeup:Aya Murakami

サーヤ
ジャケット ¥29,700、パンツ ¥22,000  PROVOKE、トップス ¥11,000 ONE TEA SPOON、パンツ ¥22,000  PROVOKE 、ブーツ ¥26,400 Mollini 、イヤーカフ ¥26,400、ネックレス ¥37,400、JUSTIN DAVIS (JACK of ALL TRADES)/ベルト ¥34,100  FUMIE TANAKA (ドール)
JACK of ALL TRADES press room  TEL03-3401-5001
ドール TEL 03-4361-8240
Stylist :Momomi Kanda

photographs : Jun Tsuchiya(B.P.B.)


@「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」製作委員会 design by れもんらいふ

「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」
ユーカリちゃんの愛称で人気の若手アナウンサーの有加里壱子(深川麻衣)。ある日ニュース番組のキャスターに大抜擢された壱子は、恋人の茂(藤森慎吾)とデートを重ね、仕事に恋に絶好調…のはずが、一気に全てを失いどん底へ。完全に詰んだ壱子に救いの手を差し伸べたのは、美のカリスマ・不美(MEGUMI)。壱子は不仲の母千鶴(YOU)や親友のヨッピ(サーヤ)、壱子のファンの恭平(野村周平)の力を借りて、自分なりの美のカリスマを目指すと、思ってもみない人生が始まる。

@「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」製作委員会

テレビ東京 毎週火曜深夜 0時30分~1 時放送
出演:深川麻衣、野村周平、サーヤ(ラランド)、ゆうたろう、YUSHI、岩崎う大 (かもめんたる)、藤森慎吾、MEGUMI/ YOU
企画・プロデューサー:MEGUMI


深川麻衣 Mai Fukagawa
女優。1991年3月29日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46の1期生として活動をスタートし、2016年にグループを卒業。2018年に初主演映画「パンとバスと2度目のハツコイ」で第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。主な出演作に、映画『愛がなんだ』(今泉力哉/19)、『僕と彼女とラリーと』(塚本連平/21)、ドラマ『まんぷく』(NHK/19)、『日本ボロ宿紀行』(TX/19)、『青天を衝け』(NHK/21)、『特捜9 Season5』(EX/22)などがある。ドラマ『サワコ〜それは、果てなき復讐』(BS-TBS)、『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(TX)は現在放送中。
深川麻衣officialサイト:https://fukagawamai.com/

サーヤ Saya
1995年、東京都出身。上智大学外国語学科卒業。お笑いコンビ「ラランド」のボケ担当。相方のニシダとは大学時代の同級生で、お笑いサークルで結成された漫才コンビ。M-1グランプリ2019、2020にて、アマチュアながら2年連続で準決勝に進出して話題に。また‘22年から川谷絵音らと『礼賛』のバンド活動を始める。