パリらしい煙突屋根が並ぶ風景。遠くにカラフルなポンピドゥー・センター、右手にサントゥスタシュ教会が見える。
ルーヴル美術館から徒歩数分、長年パリの中央郵便局として使われていた建物の屋上にテラスバー「ルーフ(ROOF)」がオープンし、人気を集めています。
今月オープンしたばかりのテラスバー「ルーフ(ROOF)」。
「ルーフ」への入り口(43 rue Etienne Marcel 75002)には長蛇の列。営業時間は18時から深夜1時まで。
9年間に及ぶ大改造工事を経て、昨年、歴史的建造物である建物内に5つ星ホテル「マダム・レーヴ(MADAME RÊVE)」が誕生。ホテルを経営するのは、数々の著名レストランを手がけているローラン・タイエブ(Laurent Taïeb)氏で、街の中心に現れた新感覚のホテルが、たちまち話題になりました。
リノベーションされた1888年の建造物。当時の面影が残り、一角には新しくなった郵便局がある。
入り口は通り過ぎてしまいそうなほど小ぢんまりとしていて、隠れ家のような雰囲気。一方で、82の客室(約半数がテラスまたはバルコニー付き)と二つのレストラン、サウナ、フィットネスジムを備え、この春にはパリを一望できるテラスバーが加わりました。
ホテルの入り口。
モダンでいて落ち着ける客室。郵便局にちなんだインテリアがユニーク。
パリ・テイストのホテルのアメニティがおしゃれ。
客室はすべて3階にあり、通りの名前が道しるべに。
宿泊客専用のサウナとフィットネスジム。
地上階のカフェ・レストラン。19世紀末から20世紀初頭にかけてのインテリアに囲まれ、高さ8メートルの広々とした空間に豪華なシャンデリアが灯る。営業時間は朝の8時から深夜2時まで。
ちなみに上階にあるレストラン「ラ・プリュム(LA PLUME)」で提供されるのは、現代の日本食からインスピレーションを得た料理。エグゼクティブシェフは和食通のベンジャミン・シックス(Benjamin Six)氏、彼を支えるのは日本人シェフの平野香世利さんです。
平野シェフは2007年に渡仏。トゥールダルジャン、ホテルクリヨンなどで経験を積み、ザ・ペニンシュラ「ロワゾー・ブラン」のスーシェフ、ニエップス・パリ「ラ・ヴェリエール」のシェフを経て、現職に抜擢。
レストランからの景色もすばらしく、緑に囲まれた開放的なテラスとシックなバーもある。
さらに最上階には、宿泊客だけがアクセスできる空中庭園も。
心もお腹も満たしてくれる「マダム・レーブ」。パリを満喫したい人にお勧めしたいホットスポットです。
最上階からの内側の眺め。吹き抜け空間を囲むように小道があり、パリの景色を360度堪能できる。
Madame Rêve
48, rue du Louvre, 75001 Paris
テラス・バー ルーフ(ROOF)入り口アドレス:43, rue Etienne Marcel, 75001 Paris
営業時間:毎日、17時〜深夜1時
www.madamereve.com
Photographs:濱 千恵子 Chieko Hama
Text:B.P.B. Paris