【2022-’23年秋冬パリコレ vol.6】
アクネ ストゥディオズは修繕の美しさを追求

2022.03.07

2022-’23年秋冬パリ・ファッションウィークが開催。
必見コレクションや話題になったことなど、今シーズンのハイライトをご紹介します。

ドレッシーなシルエットが豊富に提案されたアクネ ストゥディオズ(Acne Studios)。よく見ると穴が空いていたり、裾が切りっぱなしだったり。テーマになったのは「身の回りにあるものから創造すること、見慣れたものから新しいものを作ること」。

「子供の頃、物を切っては組み立てることを始めたのが、私のファッションへの旅の始まりでした」と、クリエイティブディレクターのジョニー・ヨハンソン。「縫い合わせること、繕うこと、修理することは、破壊的でもアナーキーでもなく、物を元に戻すという行為、そして修理の美しさです。デニム、レザー、ジャージ、ニットなど、アクネ ストゥディオズの中心的なマテリアルを使って実験することは、私たちが毎日使う素材を昇華することでもあります」。

ボリューミーなキルティングのコートは縫い目から中綿がはみ出し、アップサイクル・デニムをパッチワークしたローブデコルデも登場。クチュールのエレガンスとクラフトワークの温もりを感じさせるコレクションです。

Text : B.P.B. Paris