東京都が主催するファッションコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo(以下、NFDT)」および「Sustainable Fashion Design Award(以下、SFDA)」の受賞者13組が、パリ・メンズファッションウィーク最終日にランウェイショーを開催しました。

「Tokyo New Designers Fashion Show in Paris」より。会場は「パレ・ド・トーキョー」。© B.P.B. Paris
これらのコンクールは都内在住・在学の学生等を対象としたもので、今回のプロジェクトでは、2023年度の受賞者を対象に、パリでのファッションショー挑戦を支援。ショーのタイトルは「Tokyo New Designers Fashion Show in Paris」、コンセプトは「A WORLDS (一つの世界)」です。
開催にあたっては、20年以上にわたりコレクションを発表するアンリアレイジ(ANREALAGE)の森永邦彦さんがディレクションを担当。ルック制作から演出構成までを担い、自身のブランドでタッグを組むプロフェッショナルとともに、若いデザイナーたちがリアルなファッションの現場を体験できる環境を整えました

今回プロジェクトを全面的に支援した森永さん。© B.P.B. Paris
「最初はアドバイス程度で関わろうと思っていたのですが、やればやるほど、本気でやったほうがいいと感じるようになりました」と森永さん。


KANEI(カネイ)のコレクションより。「旅人のコンパスとなる服」をコンセプトに、2025年秋冬より始動したブランド。挑戦し続ける現代の旅人の道標となる服づくりを目指す。デザイナーが描く味のあるモチーフと日本各地の職人技術から生まれるほっこり感が魅力。
「このパリのファッションウィークの中で、アンリアレイジが信頼する演出、PR、キャスティング、制作のチームを入れました。プロのレベルで経験してもらうことが、今後の彼らにとって、すごくいい経験になると思ったんです。だから、やるなら本気でやろうと」


TACKT(タクト)のコレクションより。タイトルは「Sixteen’s Liberation(16歳の解放)」。日本のスクールユニフォームを起点に、規律と個人、秩序と自由の関係性を考察し、その構造を物理的かつ象徴的に脱構築することで、抑圧と解放が共存するひとつの世界を作り上げている。
「作っているものは、本当にみんな違います。すぐに販売できるデザイナーもいれば、ショーでクリエイションを見せることで勝負できる人もいる。バッグやコルセットなど、単体のアイテムとしてプロダクト化できる人もいます。それぞれ異なりますが、ブランドを持ちたい、海外に向けて自分の世界観を発信したい、という気持ちがあるんですよね。その熱が冷めないように、燃やし続けてほしいというのがありました。僕はその火力をどんどん上げられるようにサポートした、という感じです」




左上から時計回りに、FoLPER(フォルパー)、ONAMENT(オーナメント)、AYAMI(アヤミ)、MISATO(ミサト) のコレクション。
これまで培ってきた経験や人脈を、次の世代へ手渡したいという思いを、現場で示した森永さん。若いデザイナーたちの一歩は、すでに始まっています。


左:KANEIのデザイナー、山岡 寛泳(やまおか・かんえい)さん。「初めてのパリとランウェイでしたが、今はやりきった気分です。僕は世界に向けて販売していきたいと考えているので、またパリに戻ってきたいです」
右:TACKTのデザイナー、立澤 拓都(たちざわ・たくと)さん。「学ぶことがたくさんあると、改めて感じました。これを機に、もっと自分が努力できるように、がんばりたいです」
© B.P.B. Paris
各ブランドの詳細はNFDT・SFDAの公式Instagramでチェックを!
● NFDT公式Instagram
● SFDA公式Instagram
Text : B.P.B. Paris