• HOME
  • FASHION
  • NEWS
  • 装苑賞出身・CFCL高橋悠介が大賞を受賞。「第44...

装苑賞出身・CFCL高橋悠介が大賞を受賞。
「第44回毎日ファッション大賞」の表彰式が開催!

2026.10.22

毎日新聞社が主催する「毎日ファッション大賞」。今年度の表彰式が2026年10月20日に開催された。ファッションに携わる人々の優れた業績を称え、ファッション界のさらなる振興と文化の育成を目指すこの賞。

年間を通じ、ファッションという文化活動のなかでもっとも優れた成果をあげた人に与えられる大賞には「CFCL(シーエフシーエル)」のクリエーティブディレクターの高橋悠介さんが選ばれた。

ADのあとに記事が続きます

ADのあとに記事が続きます

第83回装苑賞を受賞したCFCLのクリエーティブディレクター、高橋悠介さんは、20歳でロンドンに留学し、帰国後、文化ファッション大学院大学でコンピューター制御によるニット技術に出会った。縫製や型紙を必要としない革新的な技術を生かし、従来のニットの常識を覆す作品で装苑賞を受賞。2010年に三宅デザイン事務所に入社し、20年に独立してCFCLを設立。22年からパリ・ファッションウィークに参加。活躍の場を広げている。今回の選考では、機能性とデザイン性を両立しニットの可能性を大きく広げるクリエイションと製造から販売、循環までを見据えた取り組みが高く評価された。

高橋悠介さんコメント

この度は大変名誉ある賞をいただきまして、本当に嬉しく思います。ありがとうございます。

2001年に、新人賞・資生堂奨励賞をいただきまして、その時はまだ社員が2、3名でした。この5年間で、あっという間に100名近く社員が増え、店舗も増えるなど、かなり変化はあったように思います。一方で私自身は、新人賞受賞の際は「1歩目を踏み出したような感覚です」とお話しいたしましたが、実はいまだに2歩目、3歩目のような感覚でございます。

そんなCFCLは、今後の目標として2つ掲げています。ひとつは日本初のグローバルブランドになること。海外主要都市の大通りに路面店ができるようなブランドでありたいと思っております。2つ目は創業から目指している2030年までのカーボンニュートラル実現と認証素材使用率100%です。まだたくさん課題はありますが、私は服を作ることが他の(業界の)人よりもちょっとだけ得意なので、服づくりを通して社会をよくしていきたいと思っています。

この度は、誠にありがとうございました。

新人賞・資生堂奨励賞はTELMAデザイナーの中島輝道さんが受賞。2010年にアントワープ王立芸術アカデミーを卒業し、ドリス ヴァン ノッテン、イッセイ ミヤケを経て、22年に「TELMA(テルマ)」を設立。25年には「JFW NEXT BRAND AWARD」を受賞した。国内の繊維産地に自ら足を運び、糸作りから生地開発まで携わるものづくりへのこだわりや、日本の伝統技術と最新のプリント技術を融合させた独自のクリエイションが評価され選出。

表彰式では中島輝道さんによるインスタレーションも開催。デビューから最新コレクションまでの象徴的なルックをショー形式で披露した。花や幾何学模様のモチーフを最新技術でプリントしたテーラードジャケットや柔らかなシアードレスの数々が登場。中島さんの今後の活躍への期待を高めた。

新人賞・資生堂奨励賞=中島輝道さん

私がファッションに強く惹かれるきっかけとなったのは、学生時代に出会ったマルタン・マルジェラの作品でした。その「カビのドレス」を目にしたとき、それまで自分が持っていた美しさの基準が大きく揺さぶられたことを覚えています。

発想一つでものの見方が変わり、それまで気づかなかった価値が生まれる。その経験から、デザインとは単に新しい服を作ることではなく、ものの見方や価値観そのものを変えることでもあると考えるようになりました。

私にとって時間とは、価値を失わせるものではなく、価値を育てるものです。効率や合理性だけでは計れない、人の手や経験、そして時間の積み重ね。そうしたものが美しさとなり、着る人の人生に寄り添うような服を作りたいと考えています。ただ消費されるのではなく、着る人とともに時間を重ね、人生の一部となり、長く愛される服を作り続けていきたいと思います。本日はこのような素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございました。

また、長らく業界に貢献した人や団体に贈られる鯨岡阿美子賞には、ビームス(BEAMS)の設楽洋代表取締役社長と、今年4月に逝去した三宅デザイン事務所の元代表取締役副社長 小室知子さんが、話題賞はデサントの「新水沢工場」が受賞。


以下受賞者コメント

鯨岡阿美子賞=設楽洋さん

ビームス創業50周年という節目の年に、このような大変名誉ある賞をいただき、誠に光栄に思います。日本のものづくりや、ものを選ぶセンス、食、ホスピタリティ、そして精神性。これらは世界に誇るべき素晴らしい文化であると考えています。

そうした日本の魅力を世界に伝えていくことが、私たちビームスの役割だと思っています。これから100周年に向けて、その使命を果たしていきたいと考えています。これからも、明るく楽しい社会現象を生み出していく集団であり続けたいと思います。本日は誠にありがとうございました。

鯨岡阿美子賞=小室知子さん(長女:代理)

「小室さんが生きている間に受賞してほしかった」というお声を、たくさん頂戴しました。しかし、母が生きていたら、きっと受賞を辞退していたのではないかと思います。それほどまでに、徹底して裏方の人生を貫いた人でした。

1970年4月、当時ニューヨークにいらした三宅一生さんと再会した母は、「この人となら、やりがいのある仕事ができるのではないか」という、いわば動物的な勘だけで、一生さんにその生涯を捧げました。

今回受賞された皆様、歴代の受賞者の皆様、そして一生さんのエスプリを魂に宿し、母の教えを知るすべての方々にとって、この賞が未来にさらなる輝きをもたらすことを願っております。その願いをもって、母に最もふさわしい栄誉をいただいたことへのお礼とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

話題賞=デサント「新水沢工場」

1970年に創業を開始した水沢工場では、年間を通じて「水沢ダウン」を2万5000着生産しています。約280もの工程を要する、非常に手の込んだ製品です。

昨年は約1500着の修理依頼があり、その半数以上が購入から5年以上経過した製品でした。工場には専属の修理担当者を置き、過去の素材も保管して対応しています。お客さまが愛着を持って長く使い続けてくださることこそ、私たちの最大の誇りです。

これからも水沢工場をデサントのものづくりの象徴として守り、メイド・イン・ジャパンにこだわり続けながら育ててまいります。本日は誠にありがとうございました

今回の受賞者の業績を敬し、今後も日本のファッション業界を盛り上げる取り組みと人物の登場に期待をしたい。

毎日ファッション大賞

WEB:macs.mainichi.co.jp/fashion

RELATED POST

【2022-’23年秋冬パリコレ vol.3】高橋悠介のCFCLがインスタレーションで新作披露
NIGOが大賞を受賞。「第40回毎日ファッション大賞」の表彰式が開催。
三原康裕が大賞を受賞。 「第42回毎日ファッション大賞」の表彰式が開催!
オーラリー・岩井良太が大賞、 フェティコ・⾈⼭瑛美、ミナ ペルホネン・皆川明らの受...
「NACC/日本橋アナーキー文化センター Vol.6 」く × CFCL コラボレーションプロジェク...
CFCLが2つ目の直営店となる「CFCL YAESU」を東京ミッドタウン八重洲にオープン!