• HOME
  • FASHION
  • NEWS
  • キッドスーパーが描く、未知への旅。2025-’26年...

キッドスーパーが描く、未知への旅。
2025-’26年秋冬パリ・メンズファッションウィークより

1月21日から6日間の日程で、2025-’26年秋冬パリ・メンズファッションウィークが開催され、約70ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見のショーや話題のトピックスをご紹介します。

ブルックリン出身のコルム・ディレイン(Colm Dillane)率いるキッドスーパー(KIDSUPER)は、毎回、奇想天外なショーを見せてくれるブランド。今回はキネティック・スカルプチャー(動的彫刻)のアーティスト、ダニエル・ワーツェル(Daniel Wurtzel)を招き、羽衣のような生地が空中を舞う中、幻想的なショーが開かれました。

コレクションのタイトルは「From A Place I Have Never Been(一度も行ったことのない場所から)」。挑戦を恐れず、未知の世界を探求し続けるコルム自身からインスパイアされたもので、発見、冒険、変容といったテーマを掘り下げています。全体的に“旅”を想起させたショーでもあり、会場の座席にはパスポートを模したコレクションノートが置かれていました。

キッドスーパーにとって重要な要素であるコラボレーションでは、日本のストリートウェアブランド「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®︎)」と制作した「ベイプ® バイ キッドスーパー(BAPE® BY KIDSUPER)」を発表。両者のアイコニックなコードを融合させたポップなパーカやTシャツ、スニーカーなどがラインアップされています。コルムの手描きの絵から発展させたカラフルな迷彩プリントが印象的。

また、「ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)」とのカプセルコレクションも登場しました。ヨウジヤマモトを象徴する黒をベースに、真っ赤な薔薇の装飾や白いステッチ刺繍を施したパンツスーツなど、シックでありながらインパクトのあるデザインとなっています。

クライマックスには、シンガーのエカテリーナ・シレホヴァ(Ekaterina Shelehova)が神秘的な歌声を披露。これまでとは異なるジャンルのブランドやアーティストとも手を組み、ブランドの新たな領域を押し広げたシーズンとなりました。

Colm Dillane

Photos : BFA @bfa / Courtesy of KidSuper
Text:B.P.B. Paris

RELATED POST

山本耀司 装苑賞に挑んだデザイナーたち Vol.1
リック オウエンス(RICK OWENS)は、創作の地の記憶を辿って。2025-’26年秋冬パリ・...
ドリス ヴァン ノッテンは、歴史的境界を超えて。2025-’26年秋冬パリ・メンズファッシ...
ルイ・ヴィトンはファレル・ウィリアムスとNIGOのコラボでジャポニズム全開!2025-'26...
パリコレ初登場のアイム メンは、空に舞うように軽やか。2025-’26年秋冬パリ・メンズ...
ファッションと戦争、コム デ ギャルソン・オム プリュスの対極からのメッセージ。202...
ジュンヤ ワタナベ マンはフィルソンの古き良きワークウェアを徹底共有。2025-’26年秋...
オーラリーが提案する未来の宝物になる服とは。2025-’26年秋冬パリ・メンズファッショ...
ヘド メイナーの進化するビッグシルエットは大胆で緻密。2025-’26年秋冬パリ・メンズ...
ウォルター ヴァン ベイレンドンクからのメッセージは、“挑戦を恐れないで”。2025-’...
ダブレットは“悪”を再解釈、レッテルを超えて新たな価値へ。2025-’26年秋冬パリ・メ...
パリコレとは!?取材歴26年の編集者によるパリコレ徹底解説