デザイナーの大縫理央さんは、実家が洋服店を営んでいたことで幼少期から日常的にファッションに触れて育ったという。

周りが大学に進学していく中で、自分自身と向き合った時に、服で自らを表現したいという気持ちが芽生え、地元の服飾専門学校に入学しました。様々なコンペティションに応募したり、古着店でアルバイトしたりと、一日中服漬けの日々を過ごすうちに、デザイナーになりたいと思い始めました。ストリートファッションの影響を鮮明に受けて育った自分のバックグラウンドを糧にしながら、服飾学生時代にモードと出会ったことによってクリエイションの軸となるものが作り上げられたように感じます」

右 立体的なシルエットが目を引くジャケット￥135,300、左 胸もとの両ボタンにかかるコインの装飾が輝くジャケット￥85,800

　ドレーピングを強みに、既製服から逸脱した、自分にしかできないものづくりの可能性を追求していきたいという大縫さん。

「見ただけではわからない、実際に着ることで既製服との違いを感じてもらえる、新鮮でわくわくするような服を作れるように心がけています。服は人と人をつなげられるものだと思っているので、ディー・ナート・アンプタがファッションを好きになるきっかけを作り、そこから新たなコミュニティが生まれていったらいいなと思います。着る人の思いをくんだクリエイションを続けながら、将来的には世界も視野に入れ、僕が作った服をかっこいいと思ってくれるより多くの人たちに届けていきたいです」

クモの巣のプリントが施されたブルゾン￥11,880

袖をベルトで縛ることによってシルエットがアレンジできるブルゾン￥94,380、インナー￥83,600、スカート￥68,200

バラクラバがドッキングされたユニークなニットトップ￥71,500

細やかなタックが入っているため、はくと美しいシルエットを生み出す。スラックス￥74,800

グレンチェックにレースがかかったようなテキスタイルが魅力的なコート￥184,800、ニット￥71,500、パンツ￥74,800