「ニューバランス」が発信する、
4月22日“Earth Day”に向けた今年の取り組み

2022.04.22

目次

  • パラリンアートアーティストとアーティスト鷲見友佑さんとのコラボレーションによって
    生まれた、使用済みのサンプルをアップサイクルしたクリエーション
  • パラリンアートアーティストが手掛けた2022年版“9BOX”Tシャツ

4月22日は、地球や環境のことを考え、そのあるべき美しい自然に感謝する“Earth Day(アース デイ)”。急速な気候変動の中で、元気で健康な地球を維持するべく、世界的に有名なスポーツブランド「ニューバランス」からのメッセージが、今年もさまざまな形で実現しました。

「ニューバランス」の“9BOX”は、シーズンごとにテーマを決めて様々なアーティストがグラフィックをデザインするTシャツのコレクション。今年はEarth Dayにちなんで“地球”をテーマに9名のパラリンアートアーティストがグラフィックを担当。そしてそのパラリンアートアーティストと、アーティストの鷲見友佑さんがタッグを組み、本来なら廃棄されてしまう使用済みのサンプルを、パワフルなアート作品に仕上げました。このアートピースを身につけるのは、ランナーであり「ニューバランス」のグローバルランニングコミュニティ“The Stolen Starts”の東京アンバサダーでもある山本まさみさん。鷲見さんの未来への想いが込められたアートピースになりました。この作品は22日から『ニューバランス原宿』のウィンドウを華やかに飾ります。

ここでは、使用済みサンプルがアート作品に生まれ変わるまでの工程。今回の取り組みに対しての、鷲見さんや山本さんの熱い思い。パラリンアートアーティストたちの鮮やかな個性などをお伝えします。

(写真上)
4月22日の“Earth Day”に向けてクリエーションしたメインビジュアル。手がけたのはアーティストの鷲見友佑さん。ヘッドピースの素材はリュックのショルダーストラップ。ハンドピースにはスニーカーのインソールを使用。どちらも今まで廃棄されていた商品サンプルです。9枚のTシャツを重ねて出来た服は、パラリンアートアーティストによる“9BOX”のTシャツ。

メインビジュアルのスペシャルムービー。このアート作品は、「ニューバランス」の原宿店にてディスプレイされる予定。

『ニューバランス原宿』 
東京都渋谷区神宮前4-32-16
営業時間:11:00~19:00 不定休 
電話番号:03-3402-1906

INTERVIEW

メインビジュアルの撮影を終えて、鷲見友佑さんと山本まさみさんに撮影の感想と、今回の「ニューバランス」の取り組みについて感想をお聞きしました。

鷲見友佑さんインタビュー

photographs : Josui Yasuda (B.P.B.)

——撮影を終えての感想を聞かせてください。

最初は、使用済みのサンプルを使うことが僕にとって今までにない試みで、とても不安だったのですが、想像以上にその素材を活かした形に昇華できたと思います。今までの自分の作品制作が進化した感覚です。

——今回の作品のコンセプトは?

“未来のスポーティな装い方”というのがキーワードです。未来ということをスポーツのつながりで自分なりにとらえた時に、どう表現できるかと。僕の中では、今回のヘッドピースやハンドピースは、言うならばテニスのラケットやスキーの板のようなものと同じ感覚なんです。身体の外側にありつつも身体の影響範囲を拡大するようなアイテムとしてのものづくりを行いました。この先、どんどんテクノロジーが発達して、想像もつかない色々なスポーツが出てくるのだと思います。この使用済みのサンプルで作るアイテムが、そんなまだ見ぬフィールドで活躍する新たなツールとしてのイメージを掻き立てられたらと思いました。

——キービジュアルのアイテムにスニーカーのインソール、リュックのショルダーストラップを選んだのは?

素材はインソールやリュックのショルダーストラップ以外にもアパレルなどものすごく量があり、普段プラスティックの日用品を素材として使うことが多い僕にとっては、布系の素材を使うことはある意味挑戦でした。作品に取り掛かる前に、パラリンアートアーティストさんとアパレルのサンプルを使い服を結び合わせて装うワークショップを提案し開催しました。その時の参加者である、パラリンアートアーティストのはた あつきさんの素材への向き合い方が、今回の“9BOX” Tシャツを重ねるアイディアのもとになっています。当初はアパレル含め全ての素材を使って、ヘッドピースやハンドピースなどの制作を考えました。しかし、ワークショップでの経験を活かし、別素材に反映させることを考えました。それで、アバレルを使用せず、インソールとリュックのショルダーストラップに目をむけて自分らしさを表現しました。

——制作について大変だったところと、スムーズにいったところは?

すべてとても大変でした。パラリンアートアーティストとのコラボレーション、使用済みサンプルを使ったアート作品、アースデー・・・など、内容的にレイヤーが多い企画だったので、うまく完成させられるかが本当に不安で。それでも“YUSUKE WASHIMI”というチームで制作することで、その不安とみんなで向き合いつつ、一丸となって作品を完成させることが出来ました。チームで取り組むことが出来たからこそ、うまく着地できたのだと思います。

——今回のニューバランスの環境に配慮したサスティナブルな取り組みに、ご自身が携わることをどう思いますか?

日常的に使われているものを再構成、再構築して作品を作ってほしいと依頼されたことは、本当に嬉しかったです。日用品に、別の可能性を求めて新しいものを表現するということに魅力を感じています。

——このような取り組みをご自身で何かやっていますか?

八王子にあるアトリエと自宅の距離が往復32キロあるのですが、晴れている日は自転車で移動しています。

——パラリンアートアーティストとのコラボレーションで感じたことは?

はた あつきさんとのワークショップは本当にやってよかったです。アーティストのはたさんはものすごく能動的で、おもしろい装いをあっという間に作り上げていました。彼は体にどんどん服を巻き付けるんですが、それは僕が見たことのないシルエット。はたさんは、絵具で色付けをするように体に色を置いていっているように見えました。今回の限られた素材からのものづくりは僕にとっては苦しくもありました。けれど、ワークショップでの時間が僕自身の制作へのかまえ方を自由にしてくれたんです。普段同じ規格の日用品を繋げて作品を作る僕にとって、つくる過程における“自由”を意識させられた場でもありました。

YUSUKE WASHIMI / 鷲見友佑(わしみ・ゆうすけ)
アーティスト。
1996年 静岡県出身。2019年 武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科ファッションコース卒業。2022年 同大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。現在、同大学大学院美学美術史研究室職員として在任。幼い頃からの強い変身願望を原動力に、「憑依と変身」をテーマとした身につけることができる作品を展開。近年では、演劇、ダンス、雑誌などのメディアへの衣装提供、ファッションブランドなどとの協働を積極的に行ってきた。同時にディレクターという立場を担い、舞台形式での作品発表を行うことも増え、多くの人々との対話から作品を制作し発表している。

山本まさみさんインタビュー

——今回の撮影の感想は?

事前に撮影の内容は聞いていたんですが、今日来るときも頭の中で撮影のことを想像して、本当に楽しみでした。スタジオに入って感じたのは、制作チームの絆がすごいなということ。モデルの時の撮影とかはだいぶ違います。驚きと楽しさに溢れていました。とにかくスタッフみんなのエネルギーがすごい。衣装も今しか作れないものですし、現場でさらに新しいものが出来ていく。みんなが意見を出し合って一つの物を作り上げている感じがしました。

——NBのこのような環境にやさしいサスティナブルな取り組みについてどう思いますか?

「ニューバランス」というビックネームのブランドが取り組むことによって、あまり関心のなかった人でも意識するというのが素晴らしいと思います。

——山本さんご自身は日々の生活の中で何かされていますか?

カバンの中にはストージョ(折りたためるコップ)がいつも入っています。服も新しいものだけを買うのではなく、ビンテージショップとかフリーマーケットなどで服を買います。着られなくなった服を、もう一度使わせていただくという感じでしょうか。私の中でいちばんのサスティナブルです。今日着てきたこのブラウスとジャケットもビンテージ。妹がファッションブランドを立ち上げているのですが、そのブランドの服とよくミックスして着ています。あとは、エコバッグはもちろん、蜜蝋ラップ、シリコンラップなども使っています。時代の流れにのっていると知らない間にやっていたということもありますよね。

——今回つけた作品はどう感じましたか?

素晴らしいですね。捨てられてしまうものをあらためて作品として仕上げて、またみんなの目に触れることが出来て。みんなのアイディア、みんなの努力に心が動かされます。最高という言葉が軽く感じるくらい。撮影現場で流れていた音楽も、鷲見さんのチームが作ったというのを聞いて、すべてブランディングされて今日の現場は完成したんだなと思いました。

——パラリンアートアーティストとコラボしたTシャツはどう思いましたか?

まさに世界に一つだけのもの。例えば色の使い方や文字など、私には持っていない感覚が表現されていて、それを見ることで想像力が働かされます。不思議と心が豊かになって、優しくなれますね。実は普段でもパラリンアートアーティストの方々が作ったポーチやマグカップを愛用しているんです。

——ランナーとしてニューバランスのアンバサダーを務めていますが、ニューバランスとの出会いは?

走り始めの頃は違うブランドのスニーカーを履いていたんですが、足に合わなくて爪がなくなるほど靴擦れをしました。そんな時ニューバランスを履いてみたらすごくフィットして。10年ぐらい前だったでしょうか。デザインも可愛いですよね。走るためだけではなく、デニムなどを合わせた日常のスタイルにもフィットするのが嬉しいです。

——毎日運動をしている山本さん。美しい筋肉はどうやって?

モデル時代は、とてもストイックになって食事も制限していました。もちろんスリムにはなるけれど元気が出ない。溌溂さがなくなってきたんです。その後ラジオのパーソナリティでしゃべる仕事が増えた時、“これじゃいけない、体の内側も外側も元気でいないと“と思いました。それを考えた時に、やはり食事だと。基本的に食べたい物を食べたい時に食べるんですが、その分運動もします。走ったり、ヨガをしたり。そうしたら自然と体がしなやかになってきました。このルーティーンが今の私の体には合っているようです。

山本まさみ(やまもと・まさみ)
ニューバランスアンバサダー
北海道札幌出身。大学生からモデルをはじめ、大学卒業後上京。上京後体調不良のときにヨガと出会い、心身ともに健康である大切さに気付かされる。ヨガアライアンスRYT200、ダイエットプロフェッショナルアドバイザーを取得。現在ヨガ以外に趣味のランニングからフルマラソン、100kmウルトラマラソンに出場。ラジオやMC、youtubeからライフスタイルの提案を発信している。現在ニューバランスの女性ランナーのグローバルコミュニティ「The Stolen Starts」の一員として活躍。

メインビジュアル制作の裏側

photographs : Josui Yasuda (B.P.B.)

アーティスト鷲見友佑さんを中心に制作したヘッドピースとハンドピース。モデルとなった山本まさみさんが着用してメインビジュアルの撮影が行われました。みんなの意見が飛び交う中、最高のものを作り上げる現場からその熱意が伝わってきます。

メインビジュアル撮影前に行われた、パラリンアートアーティストのはた あつきさんと鷲見さんのワークショップ

鷲見さんがアート作品に取り掛かる前に、“9BOX” Tシャツを手がけたパラリンアートアーティストの一人はた あつきさんと、アパレルの使用済みサンプルを使って行ったワークショップ。着たり、重ねたり、結んだり、かぶったり・・・。この作業がメインビジュアルのTシャツを重ねて作る服のヒントに。

9名のパラリンアートアーティストによる2022年の
“9BOX” Tシャツ

昨年に引き続き、今回が2回目となるパラリンアートアーティストとのコラボTシャツ“9BOX”。今年のテーマは“地球”。さまざまにイメージを膨らませて描かれたTシャツと、それぞれの作品に対しての想いを。

はた あつき
地球上には様々な色が溢れていて同じものでもひとつひとつ少しずつ違っています。彼の瞳に映る世界はとても鮮やかで私たちが何気なく見ているものでもより鮮明に映っているのでしょうか。そんな色に対する彼の想いが感じられます。(お母様談)

You-ki
世界中がコロナ禍で暗く沈んでいましたが、元気を取り戻せる様に、大きく腕を振って歩き出します!みんなが明るく楽しい日常を取り戻すために!

キクチ ユミ
様々な仕事がAIに取って代わられる未来が見え始めた昨今、それでも人間が手で描くことでしか出来ない事をと、いくつになっても挑戦的な自分がいます。今回は地球、ひいては宇宙の未来と幸福を祈りつつ制作しました。

Kippei
まず、白Tシャツということだったので、しつこくならないように、明るい色でシンプルにしようと思いました。そして、テーマが “地球”ということで、考えた末、台地→木かなぁとおもいました。しつこすぎない範囲で、様々な色を不揃いに描くことで、世界中で履かれているということと、多様性を表現しました。

⼯房はんど NAKAMURA
「地球と言えば・・・」と、色々と知恵を絞り、地球で自然に生きる花を思いつき、地球をイメージして、6個の大陸(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米、オセアニア)と日本を地球儀のように描き、大陸ごとに、それぞれの世界の花を色別で埋めていき、周りの海に、水色の花をテキスタイルの感覚で、敷き詰めていき、地球の周りに茶色に色付けした花を1個1個描きパズルの感じに仕上げ、興味をもっていただけるような感覚で作品に仕上げました。(使った花の数:100種類以上)

⽥寺誠⼈
テーマが地球とのことで、私の絵の特徴である色鉛筆の色合で、どのように綺麗な地球を描こうかと考えました。そこで、地球に花が咲いているイメージを思いつきました。また、イラストにした花の絵はTシャツにも合うのではと考えました。様々な色であふれる地球を表現できたのではと思っています。

てふ
全てを受け入れてくれる優しさを表現しました。

イワモト マナ
幼稚園の時に、なんで自分には線が無いんだろう?と不思議に思ったことがありました。
周りを見渡してみるとテーブルのコップにも、鉄棒にも、鉛筆にも、建物にも線がなくて、ここからここまではコップ、鉄棒、など空間との境目はちゃんと認識できるのに、漫画やアニメのような輪郭線が無くてずーっと自分の手のひらを見つめていた記憶があります。その時から線に興味を持って、そして今回、地球をテーマに描かせていただけるということで、輪郭線の無い地球を線で表現したらどうなるだろう?というコンセプトで制作しました。
ただ色は付けたかったので、線の中に色を塗るのではなく線そのものにモチーフにあった色を付けました。とても楽しかったです。自分が紙の中、線のある世界で地球を表現するとこうなるのか、という発見にもなりました。

如⽉ 虹
「地球」というテーマで絵を考えていた時、ふと思い浮かんだのがこの絵でした。「ぼくのたからもの」と題しましたが、これはすべての人に共通する宝物だと思っています。すぐ足元にあって、手で触れることもできるのに、なぜかとても遠い存在である地球。とても大切で、不思議で、みんなの宝物である地球。奇跡の星、地球。ねこがやさしく触れているように、やさしく大切にしていきたい星です。

“9BOX” Tシャツ(サイズはXXS~XL) 各サイズ¥7,150(税込) ニューバランス
※4月22日より発売ニューバランス公式オンラインストア、ニューバランスオフィシャルストアにて販売

[Main visual staff]
Produce: Creative Project, Inc.
Direction: YUSUKE WASHIMI
Creative direction: Takumi Fujita, kengoshimiz
Production management: Kanaha Okamoto
Model: Masami Yamamoto, MIOKO
Photography: Seiji Ishigaki
Movie: Kana Nogami
Sound&Technical: kengoshimiz
Styling: Chikei Hara
Hair&make: Rino Nanba, Milky
Graphic Design: Yosuke Mori
Writing: Chiaki Yamanoi
Logo Design: Kaoriko Sakaguchi(Creative Project, Inc.)
Advice&Assist: Haruya Takeuchi
AR: Psychic VR Lab

問合せ:ニューバランスジャパンお客様相談室
TEL:0120-85-7120
WEB:https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEnb-app-9box

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