エドウインの廃棄予定だったデニム400本を、文化服装学院アパレルデザイン科の学生が新たな創造物として蘇らせた「re couture LUTEN」。2月20日からの展示に先がけ、今回のプロジェクトに参加した学生たちのプレゼンテーションの様子と各作品について、数回にわたってご紹介します!
photographs : Jun Tsuchiya(B.P.B.,presentation)
re couture BEHIND THE SCENE
今回ご紹介するのは、展示15体の選抜からは惜しくも外れてしまった作品群。力作揃いのため、装苑オンラインで一堂に公開します!
阿部奏子さん(上側)とアン・イェウォンさん(下側)の作品。阿部さんはデニムの文化的背景に着目。ヒッピーのフラワーモチーフを現代女性のためのワンピースへと進化させた。スカートは100枚のポケットから作られている。アン・イェウォンさんは利便性や運動機能性を持ったレイヤードデニムスタイルを提案。
庄野小梅さん(上側)と蔦本蓮さんの作品。庄野さんはデニムと過去の自作品の残布を編んだパーツを組み合わせ、プレイフルなデザインのジャケットを制作。素材の再利用を前面に打ち出した。蔦本さんはヒップホップカルチャーにインスパイアされたリアルクローズをデニムで作り上げた。
羽矢桃子さん(上側)と百瀬大紀さん(下側)の作品。羽矢さんのテーマは「和服+ヒッピー」。古より、素材の再利用や無駄を出さない視点で作られることが多かった和服と、ヒッピーファッションに見られるパッチワークの要素をミックス。自然モチーフの柄に両者の共通性を見いだしたという。一方、百瀬さんは存分にデニムを用いタウンユースなトップを制作。アームホールの下側からも腕を出すことができ、着方でデザインの変化を楽しむことができる。
遠藤なつみさん(上側)と柴田健汰さん(下右側)の作品。スカートを彩るたくさんのリボンやハトメなどの細かな装飾と手仕事が印象的。「Reborn」(再生)と「Ribbon」(リボン)をかけて、たくさんのリボンを用いたデザインにしたという。柴田++さんはなるべく素材の無駄を出さないよう四角形のパッチワークで、カーディガン風トップとワイドパンツを制作。
守愛美さん(上側)と立花友梨奈さん(下側)の作品。守さんは1920年代のファッションをリサーチし、カジュアルなデニムを上品なギャルソンヌ・ルックに落とし込んだ。パッチを縫い合わせて制作した帽子も、ギャルソンヌ・ルックのボブヘアからの着想だ。リモートでプレゼンテーションを行った立花++さんは、デザイン性の高いジャケットを制作。ギャザーでボリュームをつけたワイドスリーブがユニーク。
☞アパレルデザイン科のInstagramでは、作品ができるまでを追ったメイキング映像や撮影風景が順次投稿される予定。そちらも要チェック!
EDWIN® × 文化服装学院 re couture 「LUTEN」
会期:2021年2月20日(土)~28日(日)
住所:EDWIN 原宿店(EDWIN TOKYO HARAJUKU) 2階
東京都渋谷区神宮前3-18-23 gimビル
時間:12:00~19:30
EDWIN WEB:edwin.co.jp
文化服装学院アパレルデザイン科 Instagram:@bunka_ad_official