エドウインの廃棄予定だったデニム400本を、文化服装学院アパレルデザイン科の学生が新たな創造物として蘇らせた「re couture LUTEN」。2月20日からの展示に先がけ、今回のプロジェクトに参加した学生たちのプレゼンテーションの様子と各作品について、数回にわたってご紹介します!

photographs : Jun Tsuchiya(B.P.B.,presentation)



re couture BEHIND THE SCENE


内田遥渚  つながりをテーマにした解体・再構築のミニドレス

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最初にご紹介するのは、ボリュームを帯びた球体のトップとミニ丈のスカートがキュートな内田遥渚さんの作品。コロナ禍でも人と人がつながれるようにとの願いからトップの球形を発想。球形の型を作り、そこにデニムをはわせていくことで制作したという。タグやポケットなど、デニムならではのディテールをデザインに落とし込んだ。



近藤旭  オリジナルキャラクターのハッピーな服


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見た人が思わず破顔してしまうハッピーな服を作ったのは、近藤旭さん。代々受け継がれたぬいぐるみの話を着想源に、ぬいぐるみを服にするイメージで服のあちこちにキャラクターを登場させた。親子で楽しめるデザインがねらい。


田中直幸 デニムで仕立てた手仕事いっぱいのドレス

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デニムの生地特性を活かし、インパクトのあるドレスを制作したのは田中直幸さん。生地の上にはシルクスクリーンプリントやUVレジンの装飾が加えられ、ステッチにも工夫を凝らした。ダイナミックな造形の細部にまで手仕事を込め、特別なドレスに仕立てている。



塚本竜也+大倉綾 経年変化の味と、10代の繊細な感情が同居するメンズ・レディスで共有する服


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part1の最後にお届けするのは、サイジングへの挑戦を行った塚本竜也・大倉綾香ペア。テーマは「TEENAGING」。TEEN(10代)とAGEING(経年変化)をかけた造語だ。女性がオーバーサイズで着る服を、男性が着れば普通サイズに。どちらが着用してもバランスがとれるようにパターンを調整しながら、無駄を出さないためデニムの形をほぼそのまま活かす造形に。デニムパンツの特徴である「赤タブ」もあちこちに用い、裾やボディにはシルクスクリーンプリントを。リクチュールの思想に響き合うユニセックスウエアを完成させた。



☞アパレルデザイン科のInstagramでは、作品ができるまでを追ったメイキング映像や撮影風景が順次投稿される予定。そちらも要チェック!


EDWIN® × 文化服装学院 re couture 「LUTEN」
会期:2021年2月20日(土)~28日(日)
住所:EDWIN 原宿店(EDWIN TOKYO HARAJUKU) 2階
   東京都渋谷区神宮前3-18-23 gimビル 
時間:12:00~19:30
EDWIN WEB:edwin.co.jp
文化服装学院アパレルデザイン科 Instagram:@bunka_ad_official