VIVIANO(ヴィヴィアーノ)
モノトーンで魅せる、新たなロマンティックの提唱
Rakuten Fashion Week Tokyo 2026 S/S

2025年9月1日(月)〜6日(土)、東京・渋谷を中心に開催中の「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」。
日本の最新ファッションを世界に発信するファッション・ウィークで披露されたコレクションを、ルック写真でたっぷりご紹介します。
各ブランドが放つ個性あふれるスタイルを、じっくりチェックしてください。

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文化ファッション大学院大学出身のViviano Sue(ヴィヴィアーノ・スー)が手がけるVIVIANO(ヴィヴィアーノ)が渋谷ヒカリエで2026年春夏コレクションを発表。

会場に足を踏み入れると、そこは黒い暗幕で覆われ、静謐な空気に包まれていた。暗転とともにブラックのサテンロングワンピースが浮かび上がるように登場し、ショーが幕を開けた。全36体のうち白が8体で、残りは黒一色。差し色も白のみとし、徹底したモノトーンで統一。これまでのVIVIANOを象徴する要素であった「色」や「ボリューム」をそぎ落としたコレクションを披露した。

今季は、AIが発展する現代において、本当に必要とされ、記憶に残るのは“手仕事”ではないかという思いが出発点。1920〜60年代のクチュールや当時の女性たちがこだわったネグリジュ、室内着のディテールを再解釈し、パターン、縫製、装飾など細部に追求した。全面にバラの刺繍を施し、洗い加工でヴィンテージ風に仕上げたデニムアイテム、職人によるコード刺繍のロングコートは象徴的な一着。また、メッシュの上にレースで刺繍をしたシャツ、レーステープやピンタックを細かく加えたコットンリネンワンピースなど、ブランドの手仕事が際立つアイテムの数々がラインナップした。

また、1970〜80年代のスポーティスタイルにインスパイアされたルックも登場。フリルやバルーンスリーブを巧みに扱い、ラグジュアリーにアップデート。テンセル素材で作られたトラックジャケット風ドレスやサイドウェイカラーのユニフォーム風トップスなどコレクションにエッジを効かせていた。

毎シーズン制作されるドレスピースは、今季は白と黒の2着。サテンとチュールを重ねたティアードスカートが繊細なホワイトドレス。スパンコールを花の形に一つひとつ縫い付け、丹念に仕立てられたブラックドレス。ともにベールを重ねることで細部のこだわりをあえて隠し、見えないファッションを楽しむ女性の奥ゆかしさを示した。

昨年ローンチしたメンズラインでマスキュリンな表現を探求した一方、今季のVIVIANOでは女性らしいラインを引き立てるタイトなシルエットが際立った。肌を見せるデザインも新鮮で、さらに纏うことで美を強調する確かなクラフトマンシップが印象的である。それらは今季のテーマ「Neo Romanticism(ネオ ロマンティシズム)」を体現する表現だ。
「こだわったものを選び、袖を通すその行為そのものがロマンティックだと定義したい」とヴィヴィアーノさん。
デビュー以来の高い技術力をさらに洗練させたVIVIANOのコレクションは、ブランドの次なる段階を感じさせるものとなった。

VIVIANO
WEB:https://vivianostudio.com/
Instagram:@vivianostudio

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